「ぷしゅーーー」の発明と解脱系食マンガの破壊力——「ワカコ酒」(新久千映)

食マンガの快進撃は、まぁ本当に止まらない。僕は外出時にだいたい常時3〜4冊の新刊をカバンに入れているのだけど、この前なんか、アトランダムに選んだはずなのに、入っているマンガが全部食べ物系だったことがある。もちろん昔から定番ジャンルではあったのだけど、2年ほど前のブームから注目作の勃興状態が続いている。

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「クールジャパン」はテレビ不況が生んだ?――世界第2位のマンガ大国・フランスルポ

メディアによる報道などもあって、世界で日本のマンガやアニメが流行していることは多くの人が認識していることだろう。しかし、実際に海外でどのようにマンガが受け入れられ、市場を築いているかは、詳しく報じられる機会が少ない。

たとえば、「日本に次いでマンガの売り上げが大きい国」と聞かれて即答できる人は多くないだろう。イメージ的には国の大きさもあって、アメリカあたりを想像する人もいるだろう。

実は答えはフランス。人口でいえばアメリカの6分の1ほどしかないこの国が、日本に次ぐマンガ大国なのだ。では、いったいフランスではどのようにして日本のマンガが受け入れられていったのだろうか?

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