今、男子校臭さを感じるなら高専マンガでしょ――「浪漫派寮生小島」(末吉誠)

女子校を舞台にしたマンガというと「お姉様、ごきげんよう」的な世界だったり、何かこうキャッキャウフフとした作品が多く、そのイメージで実際の女子校出身者と話をすると「おめでてえな」って顔をされるものですが、男子校を舞台にしたマンガも意外と同じようなギャップが多いんですよね。女の子が男を装って男子校に入学する「花ざかりの君たちへ」(中条比紗也)とか、フランスの全寮制男子校が舞台の名作「トーマの心臓」(萩尾望都)とか、パッと思いつくところだとかなり華やかな少女マンガが多かったりして。

»続きを読む