一般商業誌における人外マンガブームというのがいわれるようになって久しい。いわれるようになってというか、僕を含めた一部の人たちが「ブームだ」といいだしてからといった方がいいかもしれないが、アニメ放送開始を目前に控えた『モンスター娘のいる日常』(オカヤド)といったヒット作を筆頭に、いわゆる人外系が増えた、「人外系」というフレーズが定着した感はある。
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もう1か月ほど前になるけれど、西炯子先生の『姉の結婚』の8巻が発売され、完結を迎えましたね。(このサイトを見ているような人には今さら説明するまでもないとは思いますが)西先生は『娚の一生』以降、結果的にアラサー・アラフォーの恋愛の旗手という感じで呼ばれるようになっております。
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#俺マン2012の集計結果からトレンドなどを、ネルヤ編集長・小林が分析する本コラム。作家に注目した前回に続いて、今回はジャンルやレーベル別にチェックしていきます。
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全3948票の投稿を集計した#俺マン2012のランキングが7日に発表されました。上位陣はまさに2012年の大物タイトルと呼ぶべき作品がずらりと並ぶ結果になりましたが、一方で50位以下のゾーンにも濃い作品がひしめいています。データと偏見を織り交ぜながら、#俺マン2012の集計を行なったネルヤの編集長・小林が、改めて集計結果から注目作家やトレンドを分析します。
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お久しぶりにお邪魔します。とある地方の書店員Kです。
すっかり寒くなり、皆さんお家でこたつむりになってはいませんか?
実はこんな時こそ書店では熱いイベントが開催されているのです!
年末年始商戦というと家電などに注目が集まりがちですが、実はこの時期は書店にいらっしゃるお客さんも多くなるシーズン。というわけで、版元各社さん主催の“冬のコミック祭り”も増えてくるんですね!
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初めまして。
こちらで少し記事を書かせて頂く事になりました、某地方書店に勤めるとある地方の書店員Kです。
ちょこちょこコミックに関するお話をさせて頂けたらなぁと思っております。どうぞよろしくおねがいします!
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書籍流通を行う、取次大手のトーハンが3日、デジタルコンテンツの店頭販売システムを開発したことを発表した。おおざっぱにいえば、電子書籍を書店の店頭で購入できるようにするシステムで、今年12月には提供開始予定だという。
このニュースはTwitterなどでも話題になったのだが、面白いのはその反応だ。「面白い」と評価する人もいる一方で、「電子の意味がない」という否定的な反応も多く目にとまった。
たぶんこの温度差は、書店に対するスタンスの違いから生じている。
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マンガや書籍は店頭にない場合、書店から注文することができる。これは昔からある方法なので利用したことがある人も多いだろうが、ご存知のとおりすべての作品が必ず手に入るわけではない。
22日、こうしたマンガの流通と在庫をめぐる問題がTwitterの書店員やマンガクラスタの間で話題になった。
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15日夜、Twitterのマンガ・書店クラスタで古書店の話題が盛り上がった。興味深い指摘も多く、本来ならばTLトピックスとして扱うところなのだが、今回の話題に関しては当サイトの編集長である筆者自身がこの話題の発端近くにおり、TLでの話題として扱うことに疑問があるため、今回はコラムの形でまとめておこうと思う。
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マンガには、たくさんのネーム(ここでは文字・活字を指す)が登場する。その活字の使い方に、マンガの世界だけの独特のルールがあることをご存じだろうか。
と大上段に構えてみたものの、正確には「ルール」ではなく「慣習」という程度のものであって、「コレじゃないとダメよ」と厳密に規定されているわけではない。しかし、ほとんどの出版社がそれを踏襲している点が実に不思議で、これはもう「ルール」と呼んでもいいんじゃないかみたいな感じなのである。
それは、マンガの本文ネームの書体についての話だ。
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8月7日は野比のび太の誕生日。Twitter上でものび太に対する祝福コメントがたくさん上がっています。
のび太といったら、何でも載っている未来の百科事典にも「勉強もスポーツも苦手、おっちょこちょい、弱虫でノロマ」と記載されてしまっているほどの、いわばダメっ子の代名詞的存在。しかし、そんなのび太ですが、ファンの方はよくご存じのとおり、数々の偉業も残しているんですね。
今回はのび太の誕生日記念ということで、普段あまりスポットの当たらない、彼の偉業をてんとう虫コミックス「ドラえもん」から抜粋してご紹介しましょう。
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本日30日は、朝から「こち亀」こと「こちら葛飾区亀有公園前派出所」がTwitterなどで話題になっている。「こち亀」読者にはおなじみの日暮熟睡男(ひぐらし・ねるお)が、ジャンプ誌上に登場したためだ。
日暮熟睡男は、4年に1度、夏季オリンピックが開催される年だけ登場するキャラクター。80年のモスクワ五輪以来オリンピックイヤーには欠かさず登場し続けている。ロンドンオリンピックが開催された今年も、きちんと誌面に登場したというわけだ。
この日暮熟睡男、4年に1度しか出ないという設定自体もすごいし、それが名物キャラクターになるほど続く「こち亀」という作品もすごい。だが、日暮熟睡男が成立するということ自体が、実はかなり特殊なことだったりもする。
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「11人いる!」「トーマの心臓」などで知られる日本を代表する少女マンガ家・萩尾望都が、「Japan Expo」 (7月5日~7月8日)に登場した。
Japan Expoは毎年この時期にフランス・パリで行われている欧州最大の日本文化イベントで、アニメやマンガ、ゲームなどのブースが立ち並ぶ、フランスにおけるオタクの祭典だ。13回目となった今年は4日間で20万人以上の来場者が訪れている。
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メディアによる報道などもあって、世界で日本のマンガやアニメが流行していることは多くの人が認識していることだろう。しかし、実際に海外でどのようにマンガが受け入れられ、市場を築いているかは、詳しく報じられる機会が少ない。
たとえば、「日本に次いでマンガの売り上げが大きい国」と聞かれて即答できる人は多くないだろう。イメージ的には国の大きさもあって、アメリカあたりを想像する人もいるだろう。
実は答えはフランス。人口でいえばアメリカの6分の1ほどしかないこの国が、日本に次ぐマンガ大国なのだ。では、いったいフランスではどのようにして日本のマンガが受け入れられていったのだろうか?
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