深爪、紙での切り傷、おろし金……ひたすら“痛い”場面を描く激痛コミックが痛すぎてギブアップ——「痛いんです」(御茶漬海苔)



「痛いんです」(御茶漬海苔)
痛い:★★★★★
怖い:★★★★☆
ページを開きたくない:★★★★★

当たり前だが、レビューというのは読まなければ書けない。なので、レビューを書くときは単行本を読み切ってから書くのだが、今回は読まずに書いている。正確に言うと、最後まで読んでいない状態で書いている。おっかなくて、これ以上読めないのだ。

本作は深爪してしまったとか、紙束で指を切ってしまったとか、おろし金で大根をおろしているときに指まで……などなど、こうして文字にしているだけでも「アイタタタタ!」なシチュエーションをひたすら描いている。しかも、ケガをするまでのプロセスまでねちっこく描いているから、もうたまらない。実際にケガをする前から、「あー、ヤバいヤバい!!!」と気が気じゃないページが続き、最後にはザックリいってしまう。しかも、ページが進むごとに、痛さのレベルが上がっていく。読んでいるだけで、痛いやら寒気がするやらで、耐えられなくなって思わず閉じてしまったのだ。だって、次の話、キャベツの千切りしてるシーンから始まるんだもの……絶対読みたくない!! けど、気になる……!!

【ここにも注目!】
各エピソードの最後、枠外に作者・御茶漬海苔先生のコメントが入っているのだが、当然痛い体験などの話なのに自画像がおだやかな笑みを浮かべていて、それがまた怖いです。怖いんです。

(本作は1巻完結です)

記事:ネルヤ編集部

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