東京という限界集落を生きる彼女たち——『東京タラレバ娘』(東村アキコ)

いわゆる女性マンガにおいて、独身アラサー/アラフォーというテーマはここ数年(といってももう5年以上の単位で)定番のひとつになっている。シリアスに現実を描き出そうとするものもあれば、コメディとして描くものもあるし、その年齢層向けに少女マンガ的な夢を与え直そうとするアプローチもある。作家でいえば、西炯子がいて、渡辺ペコがいて、今ど真ん中にはたぶん鳥飼茜がいる。鴨居まさねや入江喜和も大きな枠組みでは周辺にいる。

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大物ひしめく新刊のなかでも「銀の匙」は別格。売り切れ続出のマーガレット「ベルばら」号は連載作を再掲中(今週のバズタイトル)

Twitterの言及数からマンガの話題をピックアップ。話題を呼ぶ大型タイトルのなかでも、バズの呼び方には違いも……。

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匿名の世界に名前が付くとき――「コミック星新一 親しげな悪魔」(石黒正数・渡辺ペコ・道満晴明・白井弓子ほか)

小説のコミカライズはいまやそれほど珍しいことではない。小説は読まなくてもマンガなら読むという人もいるだろうし、原作の世界をビジュアライズされた形で見てみたいと思う人も多いだろう。

ただ、星新一のコミカライズというのはちょっと特別だ。

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石黒正数、西村ツチカらが星新一作品コミカライズ! 「さよなら絶望先生」は描き下ろし含む最終巻登場――(2012/08/13~08/19)

1週間の注目新刊をまとめてチェック。お盆に入る今週は15日まで新刊はお休み。16日から単行本発売がスタートする。

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