会場投票による裏・俺マン2013が決定、大賞はマガジンSP掲載の小堀真「同級生のマッチョくん」

Posted – 2014.01.10　nelja編集部　TLトピックス
タグ: DAY WALKER, スズキ咲, 友木一良, 向浦宏和, 小堀真, 尾崎未来, 若林稔弥, 阿鬼乱太, 香穂

9日、阿佐ヶ谷ロフトAにて開催された「ネルヤナイト俺マン2013スペシャル」の第2部にて、会場投票による裏・俺マン2013が決定した。大賞に輝いたのは小堀真氏の読み切り「同級生のマッチョくん」。

裏・俺マンは、一般的なランキング企画ではまず上位に入ってこないが、どうしても語っておきたい作品を、ネルヤナイトパネラーが紹介し、会場投票で大賞を決定するという企画。昨年の「ネルヤナイト俺マン2012スペシャル」から始まったもので、裏・俺マン2012には、21世紀の究極のバカマンガともいうべき「絶品！らーめん娘」（友木一良）が選ばれた。

裏・俺マン2013では、パネラーにより、全7作品がノミネート。ネルヤ編集長の小林は、イベリコ豚が主人公という少女マンガ史上、類を見ない読み切り「豚でん返し」（スズキ咲/別冊マーガレット2012年12月号掲載）と、「ネームを見るかチ●コを入れるかどっちがいいですか」などの名台詞が繰り出される、異色のマンガ家マンガ「俺とSEXすれば売れる」（香穂）をピックアップ。

パネラーのあゆみBOOKS五反田店・太田和成氏はマガジンSPECIAL2013年9月号に掲載された、異常な筋肉を持つ気弱な男子高校生を描く読み切り「同級生のマッチョくん」（小堀真）と、ミラクルジャンプ14号に掲載された、地球から2光年も離れた宇宙ステーションまで行って宇宙空間でのSEX実験を行うという壮大な馬鹿馬鹿しさを描く「宇宙SEX」（向浦宏和）を紹介。

あおい書店横浜店の石田真悟氏が選出したのは、秋田書店版MMRともいわれる、都市伝説を扱う怪作「【閲覧注異】」（阿鬼乱太/DAY WALKER）。秋田書店だけが局地的豪雨で水没したり、主人公・キドコロが突如失踪する回などを紹介し、会場の度肝を抜いた。

ネルヤナイトのエロ担当こと、書店アルバイトのランジェ氏は「The Great Escape」（尾崎未来）をプッシュ。純情な女の子と紹介しながら、彼氏だけでなく、教師や兄とも関係を持ちまくるという主人公・あいちゃんの、アンビバレントな魅力を語った。同作に関しては、「初回限定」のおまけ付きの告知が、帯でなくカバー自体に印刷されており、「重版するつもりがないんじゃないか」という点でも来場者やパネラーを戦慄させた。このほか、普通にオススメの4コマとして「恋するみちるお嬢様」（若林稔弥）を挙げている。

このなかで、会場投票でもっとも支持を受けたのは「同級生のマッチョくん」。尋常ではない筋肉描写が、来場者の心をつかみ、裏・俺マン2013大賞に輝いた。

なお、大賞の「同級生のマッチョくん」のほか、「豚でん返し」、「宇宙SEX」の3作品は、読み切り掲載のみで現在のところ単行本は刊行されていない。興味のある人は、掲載誌を探すか、単行本収録を祈ろう。

記事：ネルヤ編集部

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