オタクが生まれる家庭環境に傾向はあるのか? 「 #私はいかにしてオタクになったか」から見る現代オタク像


12日夜から「#私はいかにしてオタクになったか」というハッシュタグが活気づいている。

オタクになったきっかけを語るハッシュタグは以前にも作られていたが、今回は「親兄弟の誰が漫画やアニメ好きだったか」といった質問項目が設けられているのが特徴。育った環境とオタク化の関係が探る内容となっている。

設けられた設問は以下の6つ。

1.親兄弟の誰が漫画やアニメ好きだったか
2.(母)親が教育熱心だったか
3.父親が仕事熱心すぎて家庭に不在だったか
4.家で親子の会話は何時まであったか
5.友達はいたか
6.どんな立地環境に住んでいたか

寄せられた回答を見ていくと、設問1に関しては、ガチオタからたしなむ程度までレベルの差はあれど、やはり全体としてはがそれなりにマンガやアニメをたしなむ親兄弟がいたという人が多い傾向だ。この辺りは、親自身がマンガやアニメを見て育った世代かなど、回答者の世代の影響も大きいといえそうだ。

設問2に関しては、表現などは異なれど、多くが「平均的」といった回答。いわゆる一般的な親だったという人が多い印象だ。

設問3の父親と家庭の問題に関してはばらつきが多く、何らかの強い傾向があるとはいえない様子だった。だが、その後の設問4などを併せて見ていく限り、ほとんどが普通に家族間の会話があったと答えており、特別家族関係がギクシャクしている人は目に付かない。やはり全体としてはごく普通の家庭を想起させる回答がほとんどだった。

また、「オタク=非コミュ(コミュニケーション能力が低い)」というイメージがあるが、続く設問5を見ると、トーンの差はあるものの、「いる・いた」という回答が圧倒的。多寡はともかく、際だった孤独さを感じている人は多くないようだ。

設問6の育ったエリアについては、新興住宅地から田舎まで幅広く、特に都市部に集中しているといった傾向は読み取れない。

今回のハッシュタグで全体として感じられるのは、「ごく普通の環境でごく普通に育った人が多い」という印象だ。少なくとも、際だって何らかの偏った条件が多いとはいえず、しいていうならば「アニメ・マンガに対する許容度が高い家庭で育った人が多い」という点が特徴といえるだろう。ただし、それも「極めてオタク的な家庭環境だった」というわけではなさそうで、「普通にアニメやマンガを見る」という程度の人も多い。

「ライトオタクが増加した」といわれる現在だが、アニメ・マンガ産業の成長、浸透とともに、幼少期からごく自然にそうしたメディアに触れる機会が社会全体として増えていったことがそのバックボーンとなっており、「オタク化」は特殊な環境の産物とはいいにくい結果になっているといえるだろう。

なお、同ハッシュタグには6つの設問にこだわらない回答も数多く寄せられており、きっかけとなった作品やオタク化の経緯が語られている。

回答者数が飛び抜けて多いわけではないため、あくまで今回のハッシュタグの傾向ではあるが、現在のオタク像を考えるひとつの参考にはなるのではないだろうか。

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記事:ネルヤ編集部

1件のコメント for オタクが生まれる家庭環境に傾向はあるのか? 「 #私はいかにしてオタクになったか」から見る現代オタク像

  • tyokorata より:

     今回のハッシュタグアンケートを立案したtyokorataといいます。現在、友人に依頼して集計をしてもらっていますが、年齢別でまとめなかったのと、後半からきっかけだけの記載になったのですが、初めてハッシュタグを使った質問をしてみた割に、まぁまぁの結果になったのではと思ってます。

     オタクは孤独な家庭環境から生まれたものではないかという、私の予測は外れましたが、年代別で調べてみれば、また異なるようにも思います。

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