オシャレな新・不倫恋愛マンガが出てきたと思うだろ? 残念、童貞向けバカマンガでした!!——「フリンジマン」(青木U平)

パステルカラーのおしゃれ系カバーに、「学べる愛人の作り方」という帯、おそらく「不倫・自慢」とかけているであろう「フリンジマン」というタイトル。これはまたちょっと大人系の恋愛マンガが出てきたのかなーと思って手に取った。結果、完全に騙された。

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大人の正しさと、少女の目の前にある痛みを両方許す癒やしの寓話——「屋上の君」(瀬川藤子)

32歳、このところ年を取ったなと痛感することがある。もちろん大人としてはまだまだひよっこという年齢で、老人ぶるような年ではない。だけど、そういうのとは無関係に、だんだん昔のことを忘れはじめている自分がいる。

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身長181cmの巨大ヒロイン、その正体は“究極の少女”——「富士山さんは思春期」(オジロマコト)

身長差カップル、背の高い女性と背の低い男性の組み合わせというのは、物語性のある組み合わせだ。お互いが自身のコンプレックスを刺激する存在でありながら、それゆえにコンプレックスを乗り越えさせてくれる存在でもある。自分よりも背が高い・低い存在を求めてコンプレックスから目を背けるのでなく、コンプレックスの根源を愛し、承認してくれる存在にもなり得るからだ。

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「愛の才能」とは何なのか? 川本真琴と思春期のピュアネスをめぐって——「17歳℃」(麦盛なぎ)

純愛路線が花盛りになった00年代以降、中学生、高校生の恋物語は数多く描かれているが、思春期の恋模様をきちんと描く作品は、実はあまりなかったと思う。何年か前からここを描いてきたのが「溺れる花火」「ヒメゴト~十九歳の制服~」の峰浪りょうであり、近いところをめぐっているのが「惡の華」の押見修造だろう。そして、今、新たに現れたのが「17歳℃」の麦盛なぎだ。

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中二病との向き合い方——「とげぬきハトちゃん」(久世番子)

中二病を語るとき、その人もまた中二病に立ち戻っている。そういうことが、実はある。

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13歳の少女は、猫と出会って大人になる——「魔女と猫の話」(四宮しの)

少女マンガだな、と思う。「魔女と猫の話」(四宮しの)は、少女マンガの恋ではない部分の遺伝子をしっかりと受け継いでいる。いや、もしかしたら、恋の物語といってもいいかもしれない。

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おちんちんのために生き、おちんちんによって生かされている、ウンコちんちん系ギャグのお手本——「いきいきごんぼ」(陸井栄史)

実は今回のレビューは、途中まで書いてから1回全部書き直している。最初に書いた原稿は、90年代からのシュール系ギャグの席巻やら、ギャグマンガを分類する2軸など、割とマジメに長めの文章を書いていたのだが、最終的に全部捨てた。

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少女の上位概念としての「男の娘」——「君の中の少年思考」(金子歩)

「君の中の少年思考」(金子歩)1巻の帯には「ノンケの君にバーン!」というフレーズが入れられている。そう、本作は「エロ大臣」と呼ばれる男子高生の反町と、男の娘系の同級生(男)のラブストーリーなのだ。

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