ネガティブ巨人と上からメガネ、凸凹カップルラブコメは「ラブ★コン」からどう変わったか?——「ハル×キヨ」(オザキアキラ)

高身長女子というのが、今年のプチトレンドのひとつだった。身長181cmの中学生・富士山さんを描く「富士山さんは思春期」(オジロマコト)、ちょっぴり背の高い内気な女の子・卯多子を主人公にした「Stand up!」(山川あいじ)と、立て続けに高身長女子ものが刊行開始。そして、さらに今回取り上げる「ハル×キヨ」(オザキアキラ)だ。

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ショタにしてショタにあらず! イケメンが縄跳びをする異形のピュアラブストーリー――「初恋モンスター」(日吉丸晃)

年に何度かなのだけれども、明らかに「冷静さを欠いている」作品に出会うことがある。作品自体が熱いとかドジッ子を描いてるとか、そういう意味ではない。打ち合わせ段階でどういうプロセスを経たのかわからないけど、「GO」という判断が下されたとき、少なからず関わった全員が冷静さを欠いていただろうな、と思わせる作品だ。

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身長181cmの巨大ヒロイン、その正体は“究極の少女”——「富士山さんは思春期」(オジロマコト)

身長差カップル、背の高い女性と背の低い男性の組み合わせというのは、物語性のある組み合わせだ。お互いが自身のコンプレックスを刺激する存在でありながら、それゆえにコンプレックスを乗り越えさせてくれる存在でもある。自分よりも背が高い・低い存在を求めてコンプレックスから目を背けるのでなく、コンプレックスの根源を愛し、承認してくれる存在にもなり得るからだ。

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恋が解き明かされる瞬間の鮮やかさ——「透明人間の恋」(安藤ゆき)

恋愛マンガというジャンルは、基本的に冒頭を見た瞬間にラストがわかるようになっている。もちろん、あらすじが詳細にわかるわけじゃないけど、最終的に誰と誰がくっつく話なのかはわかるし、わかるように作られている。

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