オシャレな新・不倫恋愛マンガが出てきたと思うだろ? 残念、童貞向けバカマンガでした!!——「フリンジマン」(青木U平)

パステルカラーのおしゃれ系カバーに、「学べる愛人の作り方」という帯、おそらく「不倫・自慢」とかけているであろう「フリンジマン」というタイトル。これはまたちょっと大人系の恋愛マンガが出てきたのかなーと思って手に取った。結果、完全に騙された。

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マンガ描いてるシーンより下着シーンの方が多い…だと……! 今年一番危険な“ゲスい”「バクマン。」——「俺とSEXすれば売れる」(香穂)

マンガには毎年ブームがある。今年だと、去年刊行開始された「ハイキュー!!」(古舘春一)からの流れか、「不沈アタッカー」(粂田晃宏 )、「神様のバレー」(原作:渡辺ツルヤ/画:西崎泰正)とバレーボールマンガがジワリと存在感を増している。

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誤解の上だけを突っ走る、幻のイチャイチャ感——「f人魚」(G3井田)

それをいったらおしまい、というフレーズがある。たとえば「かわいいから許す」。身も蓋もなさすぎて、もはや二の句は継げないし、かといって、あまりに主観的すぎてそこにほとんど語られるべき内容もない。なので、何かについて少なくともこんなふうに話をするのであれば、「かわいいから許す」というのは禁じ手なのだ。

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「愛の才能」とは何なのか? 川本真琴と思春期のピュアネスをめぐって——「17歳℃」(麦盛なぎ)

純愛路線が花盛りになった00年代以降、中学生、高校生の恋物語は数多く描かれているが、思春期の恋模様をきちんと描く作品は、実はあまりなかったと思う。何年か前からここを描いてきたのが「溺れる花火」「ヒメゴト~十九歳の制服~」の峰浪りょうであり、近いところをめぐっているのが「惡の華」の押見修造だろう。そして、今、新たに現れたのが「17歳℃」の麦盛なぎだ。

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どこへ辿り着くかわからないジェットコースター感! 古典的にして奇手の少年誌ラブコメ——「となりの山田さん」(古閑裕一郎)


「となりの山田さん」(古閑裕一郎)
古典ラブコメ感:★★★★☆
エロハプニング発生度:★★★★½
先の読めなさ:★★★★½

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