童貞、ゾンビ、中野ブロードウェイ……A級を超える“B級エンタメ感”!――「ブロードウェイ・オブ・ザ・デッド 女ンビ ~童貞SOS~」(すぎむらしんいち)



「ブロードウェイ・オブ・ザ・デッド 女ンビ ~童貞SOS~」(すぎむらしんいち)

パニックホラー度:★★★½☆
童貞くささ:★★★★½
ギャグなシリアス度:★★★★★

もうだいたいタイトルどおりである。ゾンビになった女たち=女ンビが男どものアレを食いちぎり、食いちぎられた男たちはゾンビになってしまう、そして生き残っているのは目下ボンクラ童貞どもばかり。あらすじ書いただけで「キてやがる……!」という感じだ。

ただ、すぎむらしんいちがすごいのは、これをギャグかつシリアスなゾンビモノにしている点だ。かつて「バクマン。」では「シリアスなギャグ」という言葉が提示されたが、本作はいわばその逆。「ギャグなシリアス」に仕立てている。このB級感は、ヘタなA級ゾンビモノを超えている。

【ここにも注目!】
タイトルにも入っているとおり、1巻終盤以降、物語の舞台となるのは中野ブロードウェイ。普通ゾンビモノで巻末対談をやるなら、ゾンビ映画の監督とかホラー作家とかだと思うのだが、本作の巻末対談のお相手は中野ブロードウェイ研究で知られる仲村瞳だ。やってくれおる。

(このレビューは第2巻時点のものです)

記事:ネルヤ編集部

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