1週間の注目刊をまとめてチェック。今週は注目作の完結巻や、名作の再刊行が目立つ。
10月29日は、「KAPPEI」（若杉公徳）3巻など、白泉社・ジェッツコミックスが発売される。
清水玲子のSFサスペンス「秘密 -トップ・シークレット-」は11巻、12巻同時刊行で完結を迎える。第1巻刊行から11年、08年にはアニメ化もされた名作のラスト、お見逃しなく。
岡野玲子、夢枕獏コンビによる大ヒット作の新シリーズ「陰陽師 玉手匣」（岡野玲子/原案：夢枕獏）は10か月ぶりの新刊、2巻が登場。本作は、前作「陰陽師」完結後の時代を舞台にした新ストーリーだ。
30日は、「Golondrina-ゴロンドリーナ」（えすとえむ）2巻、「団地ともお」（小田扉）20巻、「ラストイニング」（中原裕/原作：神尾龍）35巻、「浮浪雲」（ジョージ秋山）96巻、「あぶさん」（水島新司）101巻など、小学館・ビッグコミック系の新刊が発売を迎える。
「パパがも一度恋をした」（阿部潤）は最終巻、第7巻をリリース。死んだ妻が中年オヤジになって帰ってきたというビックリ設定ながら、笑えて、なぜかじんわりできる夫婦・家族愛コメディの傑作だ。最終話は雑誌掲載時にもTwitter上のファンらの間で話題になった。単行本派は感動のフィナーレを楽しみに待とう。
1年戦争時の新エピソードを描く「機動戦士ガンダム サンダーボルト」（太田垣康男/原案：矢立肇・富野由悠季）は待望の第1巻が刊行。細部にまでこだわったモビルスーツのデザインなど、太田垣SFと宇宙世紀がどのような邂逅を果たしているか、太田垣ファンもガンダムファンもお楽しみに。また、太田垣康男の代表作のひとつ「MOONLIGHT MILE」も新装版となって、この日第1巻が発売される。気になっているが読みそびれているという人は、これを機に手に取ってみては？
このほかにも、この日は復刊、新装版などが目白押しとなっている。「フットボールネーション」4巻が発売される大武ユキは、「我らの流儀」の新装刊に続き、旧作「サッカーボーイ」を同時刊行。また、「アイアムアヒーロー」10巻をリリースする花沢健吾は、「ルサンチマン」の新装版・上巻も同時リリースする。
そして、楳図かずおの名作「14歳」は、完全版となって1巻、2巻が同時発売。全4巻完結で、最終巻では新たに18ページのカラーページが加わる予定だ。
また、同じく30日は少年画報社の新刊も登場。「リュウマのガゴウ」（宮下裕樹）2巻などがラインナップされている。
つづく31日、日本文芸社から泉晴紀と久住昌之のコンビ・泉昌之による「食の軍師」2巻が発売される。自身を軍師になぞらえて、おでんや焼き肉の食べ方の戦略を次々と繰り出していく、メジャーな食べ物へのマニアックなこだわりを描いたグルメマンガだ。
久住昌之は、原作を手がける「孤独のグルメ」（作画：水沢悦子）、「花のズボラ飯」（作画：谷口ジロー）のドラマ版が現在そろって放送中。この2作で興味を持った人は、同じく食べ物テーマの本作を手にとってみるといいだろう。
週末、11月2日には、集英社・週刊少年ジャンプ系の新刊が店頭に並ぶ。今月は「帝一の國」（古屋兎丸）4巻、「ニセコイ」（古味直志）4巻、「SKET DANCE」（篠原健太）27巻、「ONE PIECE」（尾田栄一郎）68巻などがラインナップされている。
「恋染紅葉」（坂本次郎×ミウラタダヒロ）は、2か月連続刊行で第2巻が登場。
新規刊行となるのは「魔人探偵脳噛ネウロ」で知られる松井優征の新作「暗殺教室」。単行本刊行前から作品の公式Twitterアカウントが5000人を超えるFollowerを獲得するなど、注目を集めている。
※発売日は予告なく変更されることがあります。また、地域によって発売日が異なる場合がありますのでご了承ください。
記事：ネルヤ編集部
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