次号完結の「なりひらばし電器商店」、“完結巻は刊行されず”にTLに衝撃と悲しみ


「なりひらばし電器商店」(岩岡ヒサエ)が、9月24日発売のイブニング20号で最終回を迎える。同作は現在第2巻まで単行本が刊行されているが、第3巻は刊行されず、最終話を含む3話分が単行本未収録となる見通しであることを、27日、作者の岩岡氏がTwitterで報告した。

完結巻が刊行されないことを報告した岩岡氏のつぶやきは28日12時現在までに190回RTされ、多くのファンがショックや悲しみの声を上げている。

単行本が刊行されながらも最終刊や続刊が刊行されないケースは、マンガ出版においてはしばしばあるが、イブニングというメジャー誌で、文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞などを受賞している著名作家の作品がこうした結末を迎えることは衝撃があり、一部では悲しみとともに、出版産業全体について言及するつぶやきも見られた。

単行本未収録となるのは、7月23日発売のイブニング16号掲載分、8月27日発売で現在店頭に並んでいるイブニング18号掲載分、9月24日発売のイブニング20号掲載分の3話分。岩岡氏は、ユーザーのリプライに対して、現時点で未収録分の自費出版などは考えていないと回答している。

「なりひらばし電器商店」は、リサイクルに対する社会意識と法整備が進んだ40年後の東京を舞台に、大学生・森初音とその周辺の人々の生活を描いたヒューマンドラマ。事実上の最終巻となる第2巻は7月23日に発売されている。

記事:ネルヤ編集部

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