15日、台湾でのサイン会を終えて帰国した北崎拓氏が、台湾のマンガ事情についてのインプレッションをつぶやいた。
欧米などでは「NARUTO」をはじめ、少年誌系の作品が強いと報じられることも多いが、北崎氏によれば台湾では「今は萌え系、最近では萌え系ライトノベルが強いとか。」とのことで、「僕の後でやってた日本のラノベの作家さんのサイン会も男汁100%の大盛り上がりでした(^^)」とレポート。「男性は萌え系、女性はBLとそのへんまで日本と同じですね。」と、いわゆる日本のオタク文化が浸透している様子を語った。
確かに台湾といえば、アニメイトが2店舗の支店を出していたりと、オタクカルチャーが受け入れられている印象は強い。だが、萌え系一辺倒かというとそうではない模様。北崎氏は「台湾の漫画事情は簡単に言うと日本で受けてる物とそんなに変わってなかった印象」とコメントしており、「漫画専門店の棚の印象は日本と同じですよ! 手塚治虫なんかも豪華本まで別に並んでいて、中年世代に売れるとか。」と、幅広い作品が読まれていることを伝えていた。
やや事情が異なるのは性表現。「あちらの性表現は日本よりやや厳しめで、簡単にいうと乳首が性的な意味で出るくらいだと『18禁推薦書』なんだって。」とのことで、北崎氏の「クピドの悪戯」シリーズも台湾では18禁に分類されているとのこと。また、エロ系同人誌も流通しているが、「日本ほどエロスは求めていないらしく強烈すぎると売れないとか。」と、性表現文化に関しては日本ほど先鋭化したものはあまりないようだ。
ただし、台湾では18禁指定されても「日本ほど「けしからんもの」という印象をもたれるものではないとのこと」で、ある意味では性表現に対するアレルギー反応が少なく、上手に住み分けているのかもしれない。
記事:ネルヤ編集部
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