今週はどんな作品がTwitterで話題になったのか? リアルタイム検索の結果からバズタイトルをピックアップ。
【大型バズタイトル】
TLトピックスでも取り上げているが、3月13日に発売された週刊少年サンデーに掲載された「月光条例」(藤田和日郎)の異色の演出が大きな反響を呼んだ。発売当日の13日に反響がTogetterでまとめられたこともあり、注目度が一気に向上。当該まとめが16日までに11万PVを集めているほか、Twitterでも「月光条例」への言及が13日で2781件を記録している。
翌14日にはまとめサイトなどに紹介されたこともあり、2508件をマーク。2日に渡って反響を呼んでいた。
【新刊バズタイトル】
直近の新刊で貫禄を見せつけたのは、「よつばと!」(あずまきよひこ)12巻。平時から500〜1000件前後の言及があるタイトルだが、3月9日に約1年5ヵ月ぶりの新刊、第12巻が発売されると、2万2510件もの言及を記録している。
売れ行きも好調の様子で、TLの書店アカウントの発言によると、すでに重版も決定しているようだ。
少し戻って3月5日、あだち充の「MIX」2巻が発売。「タッチ」から26年後の明青学園を舞台にした作品ということで、昨年の連載スタート時には掲載誌のゲッサンが品薄・緊急重版、第1巻も発売後5日で50万部を突破と、大きな話題を呼んだ大物タイトルだ。
2巻もやはり発売日には言及数が急上昇。「あだち充」で検索すると(作品名「MIX」だとマンガ作品とは別のものが非常に多く混じるため)、発売日の5日には言及数が1019件をマーク。平時が80〜100件程度なので、約10倍にふくれあがっている。
ひうらさとるが発起人となり、上田倫子、うめ、おかざき真里、岡本慶子、さちみりほ、新條まゆ、末次由紀、ななじ眺、東村アキコ、樋口橘の計11人の作家が東日本大震災の被災地を取材し、レポートしたチャリティコミック「ストーリー311」が、3月11日に発売された。
発売前から話題を呼んでいたが、単行本発売日には433件の言及を記録。TLでの報告を見ると、店頭で見つけられなかったというユーザーも散見されており、若干の品薄感が漂っている。ただし、15日夜時点の樋口橘のつぶやきによると、現在のところ重版の予定はないようなので、おそらく市中在庫が枯渇しているわけではなく、散在している状況だと予想される。
なお、「ストーリー311」単行本の印税、利益と電子書籍版の著作権料、利益は、震災復興のために寄付される。寄付金の送り先は、社会貢献共同体ユナイテッドアース運営事務局特定非営利活動法人神戸国際ハーモニーアイズ協会、いわて学びの希望基金、東日本大震災みやぎこども育英募金、東日本大震災ふくしまこども寄附金の4団体。
good!アフタヌーンで連載中の「亜人」(漫画:桜井画門/原作:三浦追儺)1巻が3月7日に発売。発売当日に276件、翌9日には294件と、バズの初速としてはまずまず。
ただし、本作については書店アカウントからの言及も目立っており、「刻刻」(堀尾省太)や「進撃の巨人」(諫山創)といった作品と並べつつ紹介するユーザーもいるなど、ブレイクの前兆的な熱気を放っているという印象は強い。売れ行き的にも好調のようで、発売から1週間ほどで重版も決定しており、注目タイトルに成長しそうな予感がある。
昨年の各種ランキング・アワードでも存在感を放っていた「空が灰色だから」(阿部共実)の完結巻、第5巻が3月8日に発売された。
発売当日にも331件を記録しているが、その後3日間も言及がほぼ横ばい。10日に348件とピークを迎えている。
記事:ネルヤ編集部
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