いまや多くの出版社がレーベルを立ち上げ、ヒット作も続々登場しているWebマンガ誌。複数のWebマンガ誌をチェックしている人も多いのでは? でも、Web上でマンガを公開しているのはマンガ専門誌だけではない。「実はこんなところで……」というマンガ専門サイト以外の注目Webマンガをご紹介!
PC雑誌・週刊アスキーの運営するサイト。本誌でもルポマンガ「カオスだもんね!(※現在は「カオスだもんね! PLUS」)」(水口幸広)や、Apple偏愛マンガ「電脳なをさん」(唐沢なをき)などの名物連載を抱えるほか、桂明日香の「ハニカム」「わくらばん」など、基本ITとは無関係な作品もガッツリ掲載しており、非マンガ誌ながら良作が多い。
サイトでも「週アスCOMIC」というカテゴリーで複数の4コマ作品を連載中。「マンガでITコラム!」というわけではなく、ITとは完全に無関係なガチ4コマばかりだ。バックナンバーも数十話分公開しており、読み応えも抜群。
【オススメ作品】
「彼とカレット。」(tugeneko)
大学生・イケダくんと、そこにやってきた働かない家政婦ロボ・カレットさんの日常系4コマ。淡々と剛速球なセクハラをかますイケダくんの変態ぶりと、驚くほど躊躇のない制裁を加えるカレットさんたち女性陣の冷徹さがたまらない。
→作品ページ
女性誌・CREAのサイトにある、コミックエッセイコーナー。1コーナーとはいうものの、伊藤理佐、能町みね子、花津ハナヨ、ヤマザキマリなど、連載陣が超豪華。
女性誌だけあって、子育てやダイエットといった女性らしいテーマが中心だが、面白いものは男だろうが女だろうが面白い。バックナンバーは最新3話までなので、更新チェックを忘れずに。
【オススメ作品】
「立っている者は母でも使え!」(ヤマザキマリ)
「テルマエ・ロマエ」でおなじみのヤマザキマリが、母・リョウコのエピソードを紹介するエッセイ。単なる親子エッセイと思うなかれ。「ひまわりっ ~健一レジェンド~」で描かれた東村アキコの父ばりの、強烈なエピソード満載なのだ。
→作品ページ
AmazonからアクセスできるWeb文芸誌。運営はイースト・プレス。小説などテキストによるコンテンツが中心だが、マンガの連載も。
文芸誌ということで、マンガもじっくり読み返したくなるような作品が目立つ。バックナンバーは作品によってまちまちだが、マンガに関しては数話分というケースが多い様子。
【オススメ作品】
「ひきだしにテラリウム」(九井諒子)
昨年作品集「竜の学校は山の上」を上梓した九井諒子の読み切り短篇シリーズ。わずか数ページ分ながら、そこで描かれるSF的な不思議な世界観は思わず読み入ってしまう力がある。期間限定での掲載なのでお早めに。
→ リンク先ページ右側のバナーからアクセス
その名のとおり、スマートフォンやガジェット情報を集めたサイト。早モノ情報やレビューなど、ガジェット好きのためのサイトだが、実は連載マンガも。
今のところ連載マンガは「IT系女子高生」1本だが、ガチガチのガジェット系記事のなかにゆるゆる系の作品がある違和感がまた味わい深い。連載は不定期で、現在やや更新が少なくなっているのが惜しいところ。
【オススメ作品】
「IT系女子高生」(krauzio)
IT系、といいながら、特にITやガジェットに詳しくない女子高生が主人公。スタバでiPhone、iPad発売といったIT時事ネタ×女子高生という組み合わせが意外と癒される。
→作品ページ
雑誌・サイゾーのWebサイト。日刊サイゾーとは違って、こちらはサイゾー本誌の記事などが読める会員制サイトだ。
マンガのカテゴリーがあるわけではないが、オリンピックに合わせて「シティライツ」の大橋裕之の、オリンピックマンガが短期集中連載として掲載されている。本誌でも田中圭一の連載があったりと、マンガと無縁ではないだけに、今後定番コンテンツとしてマンガコーナーが設置されることに期待だ。
【オススメ作品】
「オリンピック奇想譚」(大橋裕之)
オリンピックマンガといっても、大橋裕之が描くのだから普通じゃない。第1話から「室伏です」と現れたキャラがハンマー投げについて語り始めるのだが、気がつけば異世界のような奇妙な話に。笑うべきか、怖がるべきか、わからない大橋裕之節が炸裂している。第1話は登録不要ですべて読める。
→第1話掲載ページ
記事:ネルヤ編集部
関連リンク
週刊アスキーPLUS
コミックエッセイルーム|CREA WEB(クレア ウェブ)
Amazon.co.jp: 文学・評論 : 本 (和書)
すまほん!!
サイゾーpremium
No comments yet.
この記事にコメントする