九井諒子、第2作品集をリリース! 「銀の匙」はティースプーン2つ付属の特別版も(2012/10/15~10/21)


1週間の注目新刊をまとめてチェック。今週は月曜から金曜まで注目作が目白押しの1週間となる。

■九井諒子、待望の第2作品集が登場

週の始まり、15日月曜日は、エンターブレイン・Fellows!系の単行本が発売日を迎える。

「竜の学校は山の上」で、ファンタジーと日常を見事に結合させる、恐るべき想像力を見せつけた九井諒子は、約1年7か月ぶりの新刊「竜のかわいい七つの子」を上梓。竜のいる国、人魚の住む街などを舞台に、ユーモラスで叙情的な世界と人々を描く7編を収録している。今もっとも特別な才能のひとり。この機会にぜひチェックを。

子どものわがままと悪ふざけを煮詰めたような父親と、反面教師を見て育った小学生の息子のふたり暮らしを描いた「秋津」(室井大資)は1巻が登場。絶妙にイラッとくる秋津の表情とセリフ回しは中毒性高し。

なお、Fellows系の単行本は、いずれも書籍扱いのため、発売日よりも早く店頭に並ぶ場合も。都内近郊では先週の時点で店頭に並んでいるのを確認している。

■猫派・いくえみ綾の犬マンガが登場!

同じく15日、Cookieなど集英社少女系の単行本が発売される。この日は「はしたなくてごめん」(石田拓実)6巻などがラインナップされている。

いくえみ綾は「プリンシパル」5巻と同時に、「いくえみさんちの白い犬」をリリースする。「いくえみさんちの白い犬」は、タイトルどおり、いくえみ家の犬の話を描いたエッセイコミック。猫派で知られるいくえみ綾が犬をどのように描くか、犬派読者は注目だ。

■「信長のシェフ」5巻は16日

16日は芳文社から新刊が到着。戦国時代にタイムスリップしたシェフが織田信長に仕え、料理で時代を動かす「信長のシェフ」(原作:西村ミツル/画:梶川卓郎)は5巻が発売される。今巻は姉川の合戦を終えた織田家が堺攻略に乗り出す。

「ガズリング」(才谷ウメタロウ)は2巻が登場。バドミントンの世界に飛び込んだ女子高生を描く注目作だ。

■「アゲイン!!」、いよいよ定期戦開幕!

続く17日は、「山田くんと7人の魔女」(吉河美希)3巻、「おれはキャプテン」(コージィ城倉)30巻、「ダイヤのA」(寺嶋裕二)33巻、「はじめの一歩」(森川ジョージ)101巻など、講談社・週刊少年マガジン系の新刊が店頭に並ぶ。

「アゲイン!!」(久保ミツロウ)は最新6巻が登場。今巻はいよいよ野球部の定期戦が本格的に幕を開ける。

このほか、17日はホーム社から「猫のホストクラブ」1巻、竹書房から「口寄せ蓮治捕物帖」と、黄島点心の新作が2冊同時発売される。「猫のホストクラブ」は、その名のとおり、猫が人々を迎える不思議なホストクラブを舞台にした連作。「口寄せ蓮治捕物帖」は、父を探してオウムと旅をする少年が口寄せを使って死者と交信する、心霊ミステリーだ。


■「銀の匙」5巻特別版はティースプーン×2が付属

18日は、「鋼鉄の華っ柱」(西森博之)8巻、「神のみぞ知るセカイ」(若木民喜)19巻、「ハヤテのごとく!」(畑健二郎)34巻など、小学館・週刊少年サンデー系の単行本がリリースされる。

早くも累計520万部と大ヒットを記録している「銀の匙 Silver Spoon」(荒川弘)は最新5巻が登場。今巻も通常版と同時に特別版が発売される。5巻特別版に同梱されるのは、すでに同作ではおなじみの銀のスプーンだが、今回は2本セット、さらに、過去の特別版で付属したものからデザインが変更されており、サイズも小さめのティースプーンになっている。

満田拓也のボクシングマンガ「BUYUDEN」6巻は、いよいよ中学生編に突入。連載時から一部ファンの間で賛否を呼んだ、ヒロイン・萌花のぽっちゃり化がついに単行本でお目見えとなる。ぽっちゃり好きは今からでも遅くない。読むべき。

また、無料コミックサイト・クラブサンデーで連載中の「サイボーグ009完結編 conclusion GOD’S WAR」は、いよいよ単行本が刊行開始される。未完のままとなっていた石ノ森章太郎の「サイボーグ009」の完結編を、構想ノートと資料、石ノ森の小説原稿をもとに創作する本作。構成は劇作家・演出家の小野寺丈、作画は石ノ森章太郎の元アシスタント・早瀬マサトと石森プロが務めている。


■「ねじまきカギュー」3か月連続刊行中

19日はヤングジャンプなど集英社青年誌系の新刊が登場。今月は「嘘喰い」(迫稔雄)26巻、「GANTZ」(奥浩哉)35巻などがラインナップされている。

3か月連続刊行の2か月目となる「ねじまきカギュー」(中山敦支)は7巻が登場。「華麗なる食卓」(ふなつ一輝)は47巻、48巻同時リリースが予定されている。


■「抱かれたい道場」、悲願の単行本化

同じく19日、秋田書店の青年誌系新刊も発売される。

女子高生×バイクという組み合わせの「ばくおん!!」(おりもとみまな)は2巻が登場。今巻は青を基調にしたカバーが目印だ。

単行本化に向けたWeb署名活動を展開していた「抱かれたい道場」(中川ホメオパシー)は、めでたく1巻が刊行される。帯コメントで抱かれたくない男No.1の肩書きとともに江頭2:50が推薦していることでも、その濃さがうかがえるヘンタイギャグだ。

また、今月は手塚治虫の「ブラック・ジャック」関連作が2作同時に登場。ブラック・ジャックの学生時代を描いた「ヤング ブラック・ジャック」(原作:手塚治虫/脚本:田畑由秋/漫画:大熊ゆうご)は2巻が発売される。「ブラック・ジャック~青き未来~」(原作:手塚治虫/シナリオ原案:山石日月/漫画:中山昌亮)は老年期のブラック・ジャックの物語を新たに書き起こした異色作だ。なお、本作は連載時はシナリオ原案として岩明均の名前が入っていたが、単行本化に当たって原作の名義が変更されている。



■高尾滋、最新連載刊行開始

白泉社・花とゆめなどの新刊も19日発売。アニメが放送中の「神様はじめました」(鈴木ジュリエッタ)は2か月連続刊行で14巻がリリースされる。

やはり先月作品集を上梓したばかりの高尾滋は新作「マダム・プティ」を刊行開始。今作は1920年代を舞台に、オリエント急行で旅をする16歳の若妻と30歳年上の夫の物語だ。

「高杉さん家のおべんとう」で知られる柳原望は「理不尽のみかた」1巻をリリース。シルキーで不定期連載されている本作は、検察審査会事務局を舞台に、非リア充が織りなすヒューマンコメディとなっている。


※発売日は予告なく変更されることがあります。また、地域によって発売日が異なる場合がありますのでご了承ください。

記事:ネルヤ編集部

関連リンク
Fellows!
集英社 Cookie
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