小学館・オバQビル解体を前に藤子不二雄Aらマンガ家が大ラクガキ大会、外からの閲覧も


取り壊しが決まった小学館ビルにて、9日、マンガ家らが記念に“ラクガキ大会”を行い、壁面にイラストを寄せた。

小学館ビルは、1967年に落成。当時大ヒットしていた「オバケのQ太郎」(藤子不二雄名義)の利益で建てられたといわれたことから、通称“オバQビル”と呼ばれて親しまれてきた。今年9月に解体が決まっており、7月頃から各編集部などの引っ越しが進められていた。

編集者の呼びかけで始まった今回のラクガキ大会には、浦沢直樹氏やゆうきまさみ氏、島本和彦氏をはじめ、小学館ゆかりの作家らが数多く参加。“オバQビル”の由来ともなった藤子不二雄A氏も参加し、オバQら人気キャラクターを描いている。また、小学館作品のキャラクターに限らず、吉崎観音氏が「ケロロ軍曹」を描くなど、出版社の垣根を超える一面も。

執筆陣の多さ、豪華さもあり、この様子は即日ネットで反響を呼び、「見に行きたい」という声が続出。週明けの12日には暫定的な処置として道路に面したガラス部分のシャッターとブラインドを開け、外から見ることができるようにする措置がとられた。この後、8月16日までの間、8時30分から20時までラクガキが行われたスペースの照明が点灯されることが決定。社屋内に入ることはできないが、道路からガラス越しにイラストを見ることができる。

なお、社屋の取り壊し作業は9月2日より開始。8月17日以降は照明の点灯はないが、日中であれば中が見える可能性が高い。写真撮影などについては、個人のTwitterなど非商用での利用であれば可能。

また、“ラクガキ大会”当日の模様は後日、小学館内のウェブサイトにて公開予定だという。

【2013/08/15追記】
該当スペースの照明点灯は8月25日20時まで延長されることが決定。また、ラクガキが見やすいようにとの配慮で1F該当スペースの窓ガラスシートが取り除かれたとのこと。

記事:ネルヤ編集部

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