小学館の新サイトは異例のマンガ情報メディア。小学館ビルラクガキ大会レポとともに「コミスン」オープン


9月30日、小学館の新たなマンガサイト「コミスン(COMIC SOON)」がオープンした。

「コミスン」は「マンガの、マンガ好きによる、マンガ好きのためのサイト」を掲げる情報サイト。編集者がマンガ制作の現場から生の情報を届けるということをコンセプトに、ニュースやレポートなどを掲載している。雑誌の公式サイトやコーポレートサイトで、自社作品についての記事やインタビューなどが掲載されるケースはあるものの、記事に特化した独立サイトを出版社自らが立ち上げるのは、マンガ業界では異例だ。

オープン時の大きな目玉となっているのは、8月に一般公開もされた、マンガ家らによる小学館ビルのラクガキ大会のレポート記事。藤子不二雄A氏をはじめ、浦沢直樹氏、藤田和日郎氏、ゆうきまさみ氏など、作家別にラクガキをまとめ、実際に描いている姿を撮影した写真とともに、レポートしている。

新聞、テレビをはじめとした多くのメディアで取り上げられたこのラクガキ大会だが、企画の発案側である小学館自身がレポートをしていることで、どこよりも詳しく、レアな情報の詰まった記事となっている。

同サイトでは、週刊スピリッツで連載中の「白暮のクロニクル」(ゆうきまさみ)のラフスケッチなどを公開しているほか、「インタビュー」「企画もの」といったタブも用意されており、今後ますます「作り手自身」であることを生かした記事が配信されそうだ。

「コミスン」チームのひとりである編集者の水野隆氏は、Twitterでオープンの報告をするとともに「ここ三年間、僕なりに「出版社がやるべきウェブのかたち」を模索してきましたが、『コミスン』にその答えを詰め込んだつもりです。」とコメント。出版社とマンガの新たな関わり方が提案された形といえるだろう。

なお、小学館ビルラクガキ大会の様子は、小学館のコーポレートサイト内にある特設ページでもレポートされている。

記事:ネルヤ編集部

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コミスン
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