講談社のフィルムパックコミックに改良か? 書店員の間で歓喜の声


9日に発売を迎えた「進撃の巨人」(諫山創)12巻のパッケージが書店員らを中心に話題になっている。

「進撃の巨人」12巻を撮影。わかりにくいが、赤で囲んだ部分に小さな穴が開いている。

「進撃の巨人」12巻を撮影。わかりにくいが、赤で囲んだ部分に小さな穴が開いている。穴を広げるイメージで引っ張ると簡単に開くことができた。

「進撃の巨人」12巻は出版社側がビニールパックを施し、ビニールパックの上にバーコードや金額などのシールを貼っている、版元フィルムパック商品。昨年暮れ頃から講談社が積極的に進めており、フィルムパックの是非については、書店員などの間でもたびたび議論になっていた。

今回話題になったのは、三省堂海老名店のつぶやき。同アカウントは今月発売の講談社フィルムパック済みコミックのフィルムに、小さな穴が開いていることを発見し、そこから引っ張ることで、簡単にフィルムパックを開けることができると報告している。

ネルヤ編集部でも「進撃の巨人」12巻ほか、12月発売の講談社フィルムパックコミックで、通気口のようなごく小さな穴を確認した。三省堂海老名店のつぶやきでは、「表4側」(バーコードシールの貼られているコミックス裏表紙側)にあると報告されているが、編集部の手元のものでは、表1側(いわゆる表紙側)で、一定間隔で穴が開いているのを確認しており、包装の工程で、表1に入るか、表4側に入るかが変化する形か、もしくは特定の間隔で穴の開いているフィルムを使用しているのではないかと予想される。

講談社のフィルムパックコミックに関しては、店頭でも「ビニールパックを外してほしい」と伝えた際、はさみを用意する店員らの姿を編集部でも散見しており、完全包装のため、開きにくいというのが、ひとつの課題として上がっていた。今回発見されたフィルムパックの穴が、開封しやすさに配慮したものなのかは不明だが、開封の際の助けにはなりそうだ。

記事:ネルヤ編集部

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