【ウィークリーTLトピックス】書店の棚をもっとTwitterに! 書店員クラスタで共感の声(2012/06/07~06/13)


Twitter上のトピックスで1週間を振り返る本連載。今週は、書店のTwitter、ウェブ活用の話題が注目を集めた。

■「書店の棚を共有」、書店員に共感

10日夜、元書店員のユーザーによる「書店員はもっとどんどん売り場を晒そう」というつぶやきから、複数の書店員アカウントが賛同の声を上げた。

もともとのつぶやきの意図は、「売り場を見せることで作者を応援する」ことも新たな書店の役割なのではないか、というもの。実際、POPや売り場の写真をTwitterにアップすることで作者や編集部からリアクションが返ってきたという声も聞かれ、版元などが来店するきっかけになったというつぶやきも寄せられた。同業者や書店・マンガ好きの、書店のオススメ作品を知りたいというニーズももちろんあるようだ。

こうしたTwitter上での展開は、必ずしも売り上げに直結するものではないとのことだが、Twitterでのファンの動きが帯に掲載され、展開された「外天楼」や、別冊マーガレットに売り場紹介記事が掲載された「俺物語!!」などの例があるように、作品の展開を後押しするケースもある。作品を推したいという書店の意気込みが、結果的に作品、書店に還元される可能性もあるのではないかと感じさせられる話題だった。

なお、このやりとりは「もっと、各書店オリジナルの販売コーナー展開を、共有しようよ。」というタイトルでTogetterにまとめられ、6月15日現在5700超のビューを集めている。

【6/16追記】
今回の話の発端となった鳥酋長氏は自ブログにて、過去に在籍していた店舗での売り場の写真を公開している。URLは関連リンクにて。

■本棚晒しハッシュタグに今井哲也氏の本棚も

同じく10日、「#1RTごとに本棚の本1冊晒す」というハッシュタグがTLを席巻。定期的に流行する本棚晒しだが、今回は「RTされた数だけ」という仕掛けが功を奏したのか、Twitter上で話題になっているフレーズを紹介する「buzztter」にも同ハッシュタグがピックアップされるほどの勢いとなった。

このハッシュタグには、「壊音 KAI-ON」、「アイリーン」などで知られる小説家の篠原一氏や、昨年「ぼくらのよあけ」が人気を呼んだマンガ家・今井哲也氏らの姿も。とりわけ今井氏は「宇宙大帝ギンガサンダーの冒険 水上悟志短編集vol.3」(水上悟志)、「新藤☆劇場 GET WILD」(新藤大介)など、近作を中心に20冊もの作品を紹介した。それぞれショートレビューも書かれているので、気になる人は今井氏のTwitterを確認しよう。

■畑中純氏、逝去

13日、「まんだら屋の良太」などで知られるマンガ家・畑中純氏の逝去が伝えられた。

氏は東京工芸大芸術学部マンガ学科でも教鞭を執っており、亡くなる前日もいつもどおりの姿を見せていたようで、突然の死にファンや旧知の編集者、作家らがショックを受けていた。

吉田戦車氏は「心の師匠のお一人」、近藤ようこ氏は「20代で一番影響を受けた漫画家」と語るなど、Twitter上だけでも多くの追悼のつぶやきが寄せられた。

記事:ネルヤ編集部

関連リンク
もっと、各書店オリジナルの販売コーナー展開を、共有しようよ。 – Togetter
濃霧-gNorm-: 今までのコミックコーナーの展開の様子をまとめてみたよ
追悼 畑中純(作成中) – Togetter

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