「モテないのではない モテたくないのだ!!」(カラスヤサトシ)
全1巻
思春期感:
残念度:
痛み:
思春期の男子というのは、バカであると同時に、繊細な生き物なので、なかなか女子と仲良くなるきっかけなどを作れないわけです。「もしきっかけさえあれば」という思いは、すべての思春期男子が思っていることです(※ネルヤ編集部調べ)。しかし、そんなふざけた幻想も、我らがカラスヤサトシ先生ならぶち壊せます。タイトルからして僕らの気持ちの繊細な部分を激しく揺さぶってくる本作は、実体験をもとに作られた中学生フィクション。女子とのちょっとした縁も描かれるのですが、これが空回る思春期の妄想と自意識の前では無力。あまりに無力! そもそもをして話しかけられただけで好きになってしまうという、ナイーブさなので、手順もフラグもお構いなしに、突然公衆電話から告白して即決で断られたけど、その後向こうが気を使って年賀状とか送ってきてくれてそんだけで異様にテンションが上がったり、あ、すみません、公衆電話のくだりから本作でなく、俺個人の思い出でした。何だよ、これ。作品紹介じゃなくて、俺の黒歴史暴露大会じゃん!!
→作品レビュー:「死因=カラスヤサトシ」で俺が死ぬ――「モテないのではないモテたくないのだ!!」(カラスヤサトシ)
「きょうの思春期」(こだくさん)
既刊1巻
思春期感:
残念度:
シュールさ:
「やっぱりリアル系はダメだ! フィクション!! フィクションなら安心だ!!」と、そろそろ皆さんお思いになっているのではないでしょうか。リアル系特集だっていってるのに、なぜもともと幻想だとわかっているものをぶち壊さないといけないのかわかりませんが、ついでなのでぶち壊す!! というわけで、本作は女子ばっかりの中学校を舞台にしたショートギャグで、キャラもヤンキーからメガネッ子、純朴系まで、萌えの王道のようなラインナップ。絵もかわいいですし、ここまで来れば僕らの幻想も勝ったも同然という感じなのですが、何ですかね、全員残念です。マジメなことを考えてるだけなのに、なぜか発言がいやらしい言葉のように聞こえてしまうメガネッ子、謎の部活・球拾い部、想像の中で生み出される第二次性徴機能を備えた思春期ロボなどなど、何だろ、この発想? 基本ダジャレ系なのに振りきったパワーに溢れています。そもそも幻想なのに、なぜ萌えるはずという幻想をぶち壊してくるんでしょう。たまらない中毒性です。
明るく楽しいバカ系ギャグからえぐる作品まで、学園ギャグもさまざま。皆さんも、この機会にふざけた幻想をぶち壊してみては?
記事:ネルヤ編集部(小林)
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