一般商業誌における人外マンガブームというのがいわれるようになって久しい。いわれるようになってというか、僕を含めた一部の人たちが「ブームだ」といいだしてからといった方がいいかもしれないが、アニメ放送開始を目前に控えた『モンスター娘のいる日常』(オカヤド)といったヒット作を筆頭に、いわゆる人外系が増えた、「人外系」というフレーズが定着した感はある。
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河合克敏という人は、僕にとってはちょっと変わった作家だ。いや、スポーツマンガとしては『帯をギュッとね!』も『モンキーターン』も十分王道の部類に入ると思うのだけれども、そうではなく、少年誌ラブコメの担い手としての河合克敏が、である。
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「あー、楽しい!」。『A子さんの恋人』(近藤聡乃)の感想を一言でいってしまえばこれだ。レビューとしてはしょうもない一言なのだけれど、「面白い」とか「笑える」とかでなく、「楽しい」というのがこの作品には一番しっくりくる。この「楽しさ」の感覚に近いものを考えたとき、最初に思いついたのは『うる星やつら』(高橋留美子)だった。
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同時発売のBL作品『こんなはずでは』を読んでも感じるところだが、阿弥陀しずくという作家は「犬を描ける人」だと思う。
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高身長女子というのが、今年のプチトレンドのひとつだった。身長181cmの中学生・富士山さんを描く「富士山さんは思春期」(オジロマコト)、ちょっぴり背の高い内気な女の子・卯多子を主人公にした「Stand up!」(山川あいじ)と、立て続けに高身長女子ものが刊行開始。そして、さらに今回取り上げる「ハル×キヨ」(オザキアキラ)だ。
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それをいったらおしまい、というフレーズがある。たとえば「かわいいから許す」。身も蓋もなさすぎて、もはや二の句は継げないし、かといって、あまりに主観的すぎてそこにほとんど語られるべき内容もない。なので、何かについて少なくともこんなふうに話をするのであれば、「かわいいから許す」というのは禁じ手なのだ。
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身長差カップル、背の高い女性と背の低い男性の組み合わせというのは、物語性のある組み合わせだ。お互いが自身のコンプレックスを刺激する存在でありながら、それゆえにコンプレックスを乗り越えさせてくれる存在でもある。自分よりも背が高い・低い存在を求めてコンプレックスから目を背けるのでなく、コンプレックスの根源を愛し、承認してくれる存在にもなり得るからだ。
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「最近のオススメは?」と100人に聞かれて、100人にとはいわないまでも、80人か90人くらいには自信を持って薦められる作品というのがある。もちろんそれは素晴らしい作品だ。だけど、じゃあ、あくまで個人的に、自分が墓場まで持っていきたい作品は何かと聞かれたら、案外そういう作品じゃなかったりすることがある。
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「となりの山田さん」(古閑裕一郎)
古典ラブコメ感:
エロハプニング発生度:
先の読めなさ:
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