1週間の注目新刊をまとめてチェック。8月最終週となる今週は、週前半に異色作が立て続けに登場する。
週明け27日はまず少年画報社の新刊に注目。
「どげせん」で土下座マンガというジャンルを開拓したRINと板垣恵介の、土下座観の違いによるコンビ解消が発表されてから10カ月弱、ついにRINの土下座マンガ「どげせんR」が刊行開始となる。「どげせん」を引き継ぐ形で始まった本作は、「どげせん」同様、瀬戸発(せと・はじめ)を主人公にその土下座ワールドを展開している。なお、一方の板垣恵介も、今年1月より週刊漫画ゴラクで「謝男 シャーマン」の不定期連載を開始している。
翌28日は双葉社の新刊が登場。さそうあきらの新たな音楽マンガ「ミュジコフィリア」は4巻がリリースされる。
昨年突然の結婚を発表したカラスヤサトシは、新作「モテないのではない モテたくないのだ!!」を刊行。いまや既婚者であるカラスヤからこのタイトルが繰り出されるのは、一部の過激派非モテから嫉妬とも祝福とも取れない野次が飛ぶことが予想されるが、本作は思春期の頃のカラスヤの回想録的作品なので、非モテ諸君も心を静めて楽しんでいただきたい。なお、本作には、やはり既婚・子持ちである福満しげゆきとの非モテ対談も収録しているので、福満ファンもチェックしておこう。
30日は小学館・ビッグコミック系の新刊が一斉に店頭に並ぶ。今月は「ふたがしら」(オノ・ナツメ)2巻、「花もて語れ」(片山ユキヲ)5巻、「あさひなぐ」(こざき亜衣)6巻、「とめはねっ! 鈴里高校書道部」(河合克敏)10巻、「高校球児ザワさん」(三島衛里子)10巻などがラインナップされている。
2カ月連続刊行の「岳」(石塚真一)は、いよいよ完結巻18巻が発売される。03年の読み切り掲載から数えると実に足かけ9年での完結。08年には第1回のマンガ大賞に選ばれ、山岳マンガの歴史に大きな足跡を残す作品となった。
「ヒメゴト~十九歳の制服~」(峰浪りょう)は4巻が登場。峰浪りょうは、純愛系が勢いづいている近年にあって、前作「溺れる花火」から今作と、立て続けに恋愛と肉体の問題に切り込む作品を発表している。
「馬鹿者のすべて」で泥臭い男の泥臭い青年期を描いた村岡ユウは、新作「むねあつ」を刊行。山口県の弱小柔道部を舞台にした今作も、汗臭い村岡節は健在だ。
また、先月から新装版の刊行が始まっている「我らの流儀 -フットボールネーション前夜-」(大武ユキ)2巻もこの日リリース。「フットボールネーション」ファンはお忘れなく。
このほか、同じく30日には、少年画報社から「僕らはみんな河合荘」(宮原るり)3巻が発売される。美少女&変わり者住民と一つ屋根の下での下宿生活を描く純愛ストーリーだ。テンポのいいギャグと、初々しい恋模様にニヤニヤが止まらない1作。
※発売日は予告なく変更されることがあります。また、地域によって発売日が異なる場合がありますのでご了承ください。
記事:ネルヤ編集部
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