13日、第16回文化庁メディア芸術祭の受賞作品が発表された。マンガ部門の大賞は「闇の国々」(ブノワ・ペータース/フランソワ・スクイテン/訳:古永真一、原正人)。
文化庁メディア芸術祭は、アート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの4部門でそれぞれ、大賞、優秀賞、新人賞を選定。マンガ部門の優秀賞には、「岳」(石塚真一)、「ましろのおと」(羅川真里茂)、「ムチャチョ-ある少年の革命」(エマニュエル・ルパージュ/訳:大西愛子)、「GUNSLINGER GIRL」(相田裕)が選ばれている。また、同部門新人賞は「凍りの掌 シベリア抑留記」(おざわゆき)、「千年万年りんごの子」(田中相)、「ぼくらのフンカ祭」(真造圭伍)が受賞した。
これを受けて、受賞者のひとり、相田裕氏はTwitter上で受賞の報告を行うとともに、「メディア芸術祭のマンガ部門は、私が連載執筆中、一番欲しかった賞でした」とコメント。「自分が面白いと思うものをひたすら追求してきた10年余でしたが、それを継続できたのは、ファンの皆さんがブログでTwitterで、友達との会話で「面白いよ」と言ってくれたからです。それに勇気づけられて最後まで走りきることが出来ました。本当に感謝しています!」とファンらに謝辞を述べた。
なお、受賞作のほかに、各部門では審査委員会推薦作品も発表しており、マンガ部門では「男子高校生の日常」(山内泰延)、「ひらひら〜国芳一門浮世譚〜」(岡田屋鉄蔵)、「25時のバカンス」(市川春子)を始め合計32作品が選出されている。
記事:ネルヤ編集部
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第16回文化庁メディア芸術祭(マンガ部門)
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