「お嫁さんは神様です。」(瀬川藤子)
ほのぼの:
ラブラブ:
女性キャラの力強さ:
“理想の夫婦”といわれてどんな2人を思い描くだろうか? たとえば、ツーといえばカーみたいな、以心伝心の2人というのもひとつの理想の形だろう。だが、「お嫁さんは神様です。」(瀬川藤子)に描かれる“いい夫婦像”は、ある意味そういうものとは真逆だ。主人公にあたる清四郎とサクヤの夫婦は、一見するとただのバカップル、仲良し夫婦だ。作中では、そんな2人のほのぼのとした日常が描かれている。
だけど、実はこの2人は以心伝心とはほど遠い。タイトルにあるように、清四郎の嫁・サクヤの正体は神様なのだ。比喩でなく、コノハナノサクヤヒメが転生したもので、不思議な力を持っている。そういう彼女を、清四郎がまるっと理解しているかというと、むしろ逆で、彼は妻の突拍子もなさ過ぎる神様話をほとんど理解できていない。だが、清四郎は彼女を理解できないまま受け入れ、仲良く暮らしている。わからない部分があるのを当たり前のように受け止めているのだ。その姿は、「何でもわかるほど仲がいい」よりも、理想に近い関係に見える。
【ここにも注目!】
コノハナノサクヤヒメを始め、本作には日本の神話上の神様がたくさん登場する。……のだけど、誰がどんな神様でどういう関係かなんて気にしなくていいと扉で語られていたので、あまり気にせず読んでます。
(このレビューは第1巻時点のものです)
記事:ネルヤ編集部
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