ギャグ:
スタイリッシュ:
むしろバカ:
どんなにカッコイイ人でも、かっこよくこなせないことというのはある。たとえば、鼻づまりとかどうにもならない。鼻水が詰まっているとかならいいけれど、空気の悪いところにいた結果、乾いたやつがね、ほら、鼻に詰まっちゃったりしたとき。これはもうどうにもならない。ガッツリほじくるか、思いっきり鼻をかむしかない。どんなにカッコイイ人でもこれはスタイリッシュには対応できないわけだ。
が、本作の主人公・坂本は違う。坂本はどんな状況でもスタイリッシュにこなし、切り抜ける。教室の入り口に黒板消しを仕掛けられても、彼は動じずにノールックでキャッチするし、トイレの個室に入ったところを狙われ、上から水をかけられても、どこからともなく取り出したカサをさし、涼しい顔で「やれやれ…にわか雨…ですか」とつぶやく。果てはパシリまでスタイリッシュにこなしきってしまう。その姿はもはや、カッコイイとかかっこよくないとかを通り越して、あらゆる行動をスタイリッシュ変換する装置といっていい。本作で鼻くそが詰まったシーンがあるわけではないが、坂本なら常人には思いつかないような形で「鼻づまりの解消」をスタイリッシュな行動に変化させてしまうだろう。恐るべし、坂本。恐るべし、スタイリッシュ道。
【ここにも注目!】
坂本自身がスタイリッシュなのはもちろんだが、坂本にかかるとありとあらゆるものがスタイリッシュ変換される。結果、第5話では学食で食べているラーメンのようなものの、麺までもがスタイリッシュに縦ロールになっている。スタイリッシュ怖い。
(このレビューは第1巻時点のものです)
記事:ネルヤ編集部
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