一週間の注目作品をまとめてチェック。今週は秋クールアニメ化作品の新刊が続々登場する。
月曜が祝日の今週は火曜日から新刊リリースがスタート。皮切りとなる18日は「ハヤテのごとく!」(畑健二郎)33巻など、小学館・少年サンデー系の新刊が登場する。
今月は青山剛昌の関連タイトルが一斉に発売となる。「名探偵コナン」(青山剛昌)は最新77巻と同時に、「名探偵コナン 世紀末の魔術師」(原作:青山剛昌/作画:阿部ゆたか、丸伝次郎)2巻と、「ルパン三世vs.名探偵コナン」(原作:モンキー・パンチ、青山剛昌)をリリース。「世紀末の魔術師」は劇場版の初コミカライズ作品。「ルパン三世vs.名探偵コナン」は、09年に金曜ロードショーで放送された特別作品のアニメコミックだ。
また、青山剛昌が原作をつとめる「AKB48殺人事件」(原作:青山剛昌/漫画:梧桐柾木/原案:秋元康)もこの日発売。こちらはグリコ・アイスの実のCMとのコラボレーション企画で、無人島でのCM撮影中に起きた殺人事件の謎に探偵・前田敦子が挑むという内容だ。コミックスは通常版とともに、AKB48メンバーの写真が入った丸形トランプと前田探偵事務所プラチナ名刺が同梱された限定版が用意されている。
このほか、アニメ放送開始も迫る「マギ」(大高忍)は14巻が登場。「史上最強の弟子 ケンイチ」(松江名俊)は48巻と外伝「史上最強の弟子 ケンイチ プラス」(松江名俊)を同時リリースする。
19日は「ねじまきカギュー」(中山敦支)6巻、「ハチワンダイバー」(柴田ヨクサル)26巻など、集英社青年誌系の新刊が店頭に並ぶ。
注目は何といってもジョジョ最新シリーズ「ジョジョリオン」(荒木飛呂彦)。最新3巻発売と同時に、舞城王太郎が手がける小説「ジョージ・ジョースター」もリリースされる。「ジョージ・ジョースター」は、「ジョジョの奇妙な冒険」第2部の主人公、ジョージ・ジョースターがイギリス空軍のパイロットになるまでの物語を描いている。
人間を捕食する喰種(グール)が現れた東京を描く「東京喰種 トーキョーグール」(石田スイ)は最新4巻が発売される。本作のレビューはこちらに掲載中。
また、「煩悩寺」などで知られる秋★枝は、ウルトラジャンプのWebで連載された「恋愛視角化現象」(上・下巻)をリリース。恋をすると角が生える、奇妙な世界での恋模様を描いた作品だ。
続く20日は「オトメン(乙男)」(菅野文)16巻、「スキップ・ビート!」(仲村佳樹)31巻など、白泉社・花とゆめ系のコミックスが発売となる。
10月1日からテレビアニメが放送開始される「神様はじめました」(鈴木ジュリエッタ)13巻は、通常版と限定版が用意されており、限定版は巴衛と奈々生の温泉旅行編など3つのストーリーを収録したドラマCDが付属する。また、13.5巻と銘打った「神様はじめました 13.5 公式ファンブック」もこの日発売。ファンブックには初期設定ラフや制作秘話のほか、未収録作品「巴衛とミカゲの話」も収録されている。
高尾滋は短編集「忘れ雪の降る頃 高尾滋作品集」をリリース。表題作のほか、「帝都南天隊」「デイジー・トリック」の計3作品を収録している。
同じく20日はヤングチャンピオン連載作など秋田書店の新刊が登場。今月は「仁義S」(立原あゆみ)完結巻となる19巻の発売が予定されている。なお、立原あゆみは9月11日に発売されたヤングチャンピオンで、新シリーズ「仁義 零」をスタートさせている。ファンはそちらにも注目だ。
また、少年画報社からは石川雅之の歴史物語「カタリベ」と「人斬り龍馬」が新装版となって再刊行される。「カタリベ」は明朝の中国を舞台にした倭寇らを描いた作品。「人斬り龍馬」は、坂本龍馬を主人公に“史実”の生まれ方に迫る表題作など、幕末を舞台にした作品を多く収録した作品集だ。
21日は講談社・モーニング系の新刊が前倒しで登場する。今月は「グラゼニ」(原作:森高夕次/漫画:アダチケイジ)7巻、「ひらけ駒!」(南Q太)7巻、「主に泣いてます」(東村アキコ)8巻、「BILLY BAT」(浦沢直樹/ストーリー共同制作:長崎尚志)10巻などがラインナップされている。
犬マンガ界の期待の星「いとしのムーコ」(みずしな孝之)は、待望の第2巻が発売となる。実在のワンコとその飼い主・こまつさんをモデルにした中毒必至の癒やし系日常コメディだ。1巻同様、カバーに描かれたムーコの鼻は“つやつや”の加工が施されている。なお、本作のレビューはこちらに掲載中。
うなぎオンリーの食マンガ「う」(ラズウェル細木)は2か月連続刊行で第3巻をリリース。本誌での連載が完結した「デラシネマ」(星野泰視)は7巻が登場する。
死んでしまった女子高生を主人公に、成仏する前の人々と生きている人間の不思議な日々を描く「まじめな時間」(清家雪子)は完結巻、2巻が発売。本作は1巻時点のレビューを掲載中なので、そちらを参照のこと。
京都を舞台に、姉2人と弟の3人兄妹の恋と生活を描く「おはようおかえり」(鳥飼茜)4巻もこの日。京都独特の文化や感覚が生々しい注目作だ。
このほか、21日はメディアファクトリーから「群緑の時雨」(柳沼行)3巻などが発売予定となっている。
22日はスクウェア・エニックスの新刊が店頭に並ぶ。
やはりアニメスタート直前の「絶園のテンペスト」(原作:城平京/構成:左有秀/作画:彩崎廉)は7巻が登場。エッチなことを考えていないと心臓が停止してしまう体になってしまった女子高生を描くエロ系バカコメディ「ゾンビッチはビッチに含まれますか?」(柊祐一)は2巻が発売される。
金田一蓮十郎の日常系SF「ミリオンの○×△□」はこの日登場の5巻で完結。なお、今さらではあるが、本作の読みは「ミリオンのスペル」なので、この機会に覚えておこう。
※発売日は予告なく変更されることがあります。また、地域によって発売日が異なる場合がありますのでご了承ください。
記事:ネルヤ編集部
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週刊ヤングジャンプ公式サイト
ウルトラジャンプ
白泉社:花とゆめ.com【トップページ】
ヤングチャンピオン詳細|秋田書店
少年画報社
モーニング公式サイト
アフタヌーン|TOP|講談社コミックプラス
ガンガンNET -SQUARE ENIX-
ガンガンJOKER -SQUARE ENIX-
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