ポスト「ドラゴンボール」を狙って、賞金目的、先輩作家に憧れて……「#漫画家になろうと思ったきっかけ」が盛り上がる


#漫画家になろうと思ったきっかけ」というハッシュタグが発端になり、Twitter上でさまざまなマンガ家が、プロへの第一歩を振り返っている。

このハッシュタグを作ったのは週刊ファミ通連載の「ひよこぼっち」や、“ぷちえゔぁ”のデザインで知られる濱元隆輔氏。31日に氏が「みんなどのタイミングで「漫画家になろう!/なりたい!」って思うようになったのか教えて #漫画家になろうと思ったきっかけ」とつぶやいたのが始まりだ。

これに対し、「マンガ家さんとアシスタントさんと」のヒロユキ氏は「マンガ描いて売れちゃえば億万長者になって一生遊んで暮らせる、的な事を知って、じゃあ描くの好きだし僕もそれで。みたいなノリで…。」とコメント。当時の本人的にはマジメに「ちゃんと描き始めたのは、中一の時ドラゴンボールが終わって、「次は俺の出番か」と思って…」と考えていたそうだ。

ハッシュタグを見る限りでは、億万長者とまではいかなくても、お金・賞金関係がきっかけの人は少なくない。現在では東京工芸大学芸術学部マンガ学科で准教授もつとめているベテランマンガ家・よしまさこ氏も、デビューのきっかけは「楽器(バイオリン)を買うための賞金ねらい」だったとのこと。

「雲の上のキスケさん」や「君の天井は僕の床」の鴨居まさね氏もこのパターンで、「家賃を払うための賞金狙いでしたすみません!」という理由だったようだ。

消極的な選択でマンガ家になったという人もいる。「B型H系」のさんりようこ氏は「会社辞めたかった」というシンプルかつ明確なコメント。「うそつきパラドクス」「セックスなんか興味ない」のきづきあきら氏も「生後4ヶ月の赤子がいてもできる就職活動だった。」と、スタートは家庭の事情との兼ね合いが大きかったようだ。

もちろん読者としてマンガにはまり込んだのがきっかけという、王道パターンの人も多い。「クローバー」「東京アリス」らで知られる稚野鳥子氏はまず「キャンディ・キャンディ」(原作:水木杏子/原画:いがらしゆみこ)にハマリ、その後「岩館真理子先生の「ふたりの童話」とくらもちふさこ先生の「わずか一小節のラララ」を読んだ」ことでマンガ家になることを意識したのかもと振り返っている。

「ささめきこと」「34歳無職さん」のいけだたかし氏は明確に「小学生の時ドラえもんに出会って」と回答。「ああっ女神さまっ」の藤島康介氏は「実は特にないような気もするけど」と前置きしつつ、「やっぱり999とガンダムを観てカッとなったのかな。」と語っている。

絵を描くのが好きでというのもよくあるパターンのよう。「こどものじかん」の私屋カヲル氏は「絵を描くのが好きで、話が頭に浮かぶから。」と答えており、「漫画自体は今も昔もあまり読まない。」と明かしている。このほかにも、今回のハッシュタグでは、絵を描くのが好きでPixivなどに投稿していたことがデビューのきっかけといったつぶやきも見られた。

描いてみたら描けてしまったというタイプも。「信長の忍び」などの4コマ作品で知られる重野なおき氏は「4コマなら描けそう→見よう見まねで描く→友人に好評→調子に乗る→投稿」という流れでデビューにいたったという。

なお、絵日記系サイトから単行本デビューしたよしたに氏は「膝に矢を受けてしまったので」と、昔は冒険者だったことを匂わせていた。

記事:ネルヤ編集部

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