注目作を1週間分まとめてチェック。今週は23日金曜日が祝日のため、22日に新刊が集中している。
19日は、週刊ヤングジャンプなど、集英社青年誌系の新刊が発売される。今月は「テラフォーマーズ」(作:貴家悠/画:橘賢一)3巻、「キングダム」(原泰久)28巻などがラインナップされている。
新感覚学園バトルマンガ「ねじまきカギュー」(中山敦支)は、3か月連続刊行を締めくくる第8巻が登場。四国の雄・長宗我部元親を主人公にした戦国マンガ「オキザリスの旗 長宗我部元親伝」(井出圭亮)は4巻が発売となる。
また、19日は「正義警官モンジュ」で知られる宮下裕樹の最新作「東京カラス」1巻が小学館から刊行される。数作ぶりにサンデーGX帰還となる本作は、都市伝説を解決する異能者集団“都市伝説研究会”を描いている。
20日は白泉社・花とゆめ系の新刊が店頭に並ぶ。今月は「リーゼロッテと魔女の森」(高屋奈月)3巻、「学園アリス」(樋口橘)28巻などが登場する。
同じく20日、徳間書店からはコミックゼノンの単行本が発売される。注目は佐原ミズの新作「夜さん」1巻。田舎の中学校にやってきた臨時美術教師・夜(いつや)と、少年を描いた期待作だ。
祝日前の新刊ラッシュとなる22日。まず講談社からは、「グラゼニ」(原作:森高夕次/漫画:アダチケイジ)8巻、「とろける鉄工所」(野村宗弘)9巻、「ああっ女神さまっ」(藤島康介)45巻など、モーニング系の新刊が一斉に発売される。
「土星マンション」を完結させた岩岡ヒサエは、新作「なりひらばし電器商店」1巻をリリース。今作は40年後のスカイツリーのお膝元を舞台にした群像劇だ。
アスペルガー症候群ライクな、感情の機微を理解できない犬神くんを描いた演劇コメディ「犬神もっこす」(西餅)は2巻が登場。本作は第1巻時点のショートレビューをこちらに掲載中だ。
約10か月ぶりの新刊、12巻が登場するのは「ヴィンランド・サガ」(幸村誠)。「オリンピックの年にだけ単行本が出ると言われている」(幸村誠)らしいので、今巻のリリースは早いほう?(笑)
「天才 柳沢教授の生活」は、今年1月から12回にわたって朝日新聞に掲載されたスピンオフシリーズが「朝日新聞連載版 天才 柳沢教授 孫・華子との生活 Special short short」(山下和美)として刊行される。こちらは通常シリーズの単行本とは違い、1160円のちょっと豪華な単行本となっている。
地獄コメディ「鬼灯の冷徹」(江口夏実)は7巻が登場。今巻は「金魚草根付」ストラップが付属する限定版も同時発売される。
また、Kiss連載の「うさぎ探偵物語」(芳崎せいむ/原作:長崎尚志)1巻もこの日リリース。「デカガール」でコンビを組んだ2人の新作は、ちょっと変わった探偵モノだ。
22日は、「青空エール」(河原和音)11巻など集英社・マーガレット系のコミックスも発売される。
未来からの手紙をめぐる、センチメンタルな青春劇「orange」(高野苺)は待望の2巻が登場。本作の1巻時点のショートレビューはこちらに掲載中だ。
無口ヒロインと不器用男子の“じれったい”系恋愛物語「日々蝶々」(森下suu)2巻もこの日。今年屈指の胸キュン作品、レビューはこちらに掲載中。
有田直央の田舎グラフィティ「キャラメルタイム」は完結巻、第2巻が発売。
石井まゆみは「歌うたいの黒うさぎ」2巻と「闇闇来るり」を同時発売。「歌うたいの黒うさぎ」は、会社が倒産して途方に暮れるヒロインが、メイドとしてお金持ちのお坊ちゃんの家と関わることになる「アリス・イン・ワンダーランド」のようなワクワク感に満ちた作品だ。
また、この日は井上雄彦「リアル」の約1年ぶりの新刊、12巻が発売予定。10月には2年ぶりに「バガボンド」の新刊が登場しており、井上雄彦ファンにとっては嬉しい連続リリースだ。
「妖狐×僕SS」(藤原ここあ)8巻など、スクウェア・エニックスの新刊も22日。
「魔法陣グルグル外伝 舞勇伝キタキタ」(衛藤ヒロユキ)は完結巻の第7巻が登場。なお、ウェブマンガ誌・ガンガンONLINEでは、「魔法陣グルグル」の続編となる「魔法陣グルグル2」がスタートしているので、ファンはこちらもチェック。
「月刊少女野崎くん」(椿いづみ)は2巻が発売。少女マンガ家の高校生を描いた注目の4コマ作品だ。
このほか、22日は「34歳無職さん」(いけだたかし)2巻がメディアファクトリーから発売される。34歳で期間限定の無職生活を選んだ女性の生活を描いた作品だ。本作については、1巻時点で作品について語り尽くす特別座談会を行っているので、そちらも参照のこと。
また、太田出版からは「心の問題 武富健治短編集」(武富健治)が登場。最新読み切りから13年ぶりに発掘された作品まで、全10作を収録している。
祝日を挟んで、24日。9月から7作品、9冊の単行本を連続リリースする「西炯子祭」を開催中の西炯子が、3作品を同時リリース。小学館からは「姉の結婚」4巻、「西炯子エッセイ集 一生中2じゃダメかしら?」が、徳間書店からは「ひとりで生きるモン!」5巻がそれぞれ発売される。
「姉の結婚」は、30代で地元へ戻った主人公に突然降りかかった奇妙なロマンスを描く作品。「一生中2じゃダメかしら?」は「西炯子エッセイ集 生きても生きても」の続編にあたるテキストエッセイ。「ひとりで生きるモン!」は、毒舌炸裂のショートギャグだ。
なお、「西炯子祭」対象作品は、特設ポータルサイトで試し読みができるので、気になる人はそちらをチェックしよう。
24日は高津カリノも、スクウェア・エニックスから「WORKING!!」11巻と「サーバント×サービス」2巻の2冊を同時リリースする。
「WORKING!!」はアニメでもおなじみのファミレス4コマ。作者のサイトで掲載されていた同名シリーズが今年5月に完結したことも話題になった。「サーバント×サービス」はくせ者揃いのお役所4コマだ。
両作品とも、通常版と同時に初回限定特装版が用意されており、「WORKING!!」は“ことりちゃん”のねんどろいどぷち、「サーバント×サービス」は録り下ろしドラマCDがそれぞれ付属する。
また、スクウェア・エニックスからはこの日、Twitterでの一言ネタが人気のダ・ヴィンチ・恐山による「『くーろんず』シリーズ 空論基礎・I」1巻が刊行される。本作はマンガ制作ソフト「コミPo!」を使って描かれた作品だ。
同じく24日、エンターブレイン・コミックビームから、安永知澄の新作「赤パン先生!」が1巻、2巻同時発売で登場する。「やさしいからだ」シリーズなどでしられる安永初の長編連載作となる本作は、思春期の少女などの恋と心を描くひと夏の物語となっている。
※発売日は予告なく変更されることがあります。また、地域によって発売日が異なる場合がありますのでご了承ください。
記事:ネルヤ編集部
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