正統派を少し外した、ちょっと黒いヒロインたち――「ティーンズカンパニー」(吉井マリ)


「ティーンズカンパニー」(吉井マリ)
爽やかさ:★★★☆☆
性格の黒さ:★★★★☆
期待感:★★★★☆

»続きを読む

さよならの日のために——「夜さん」(佐原ミズ)

かつて「全ての言葉はさよなら」と歌ったのはフリッパーズ・ギターだった。あれから20年以上たった今、「夜さん」(佐原ミズ)を読んだあとこのフレーズのことを思い出した。ただし、その言葉は初めて向き合ったときとはまったく違う重さになっていた。

»続きを読む

……きこえますか…クリスマスムードの人々よ…七月鏡一先生からメッセージです……

26日頃から「……きこえますか…○○よ…今… あなたの…心に…直接… 呼びかけています…」というテンプレネタにTwitter上で火が付き、TBSシャープなどの企業アカウントを巻き込んでのブームになっている。

»続きを読む

“100%の人”じゃない結婚相手をどう選べばいいんだろう?――「君の天井は僕の床」アラサー座談会(後編)

アラサー、アラフォーの恋愛と生活をほのぼのに描く「君の天井は僕の床」(鴨居まさね)に共感したアラサー3人が作品についてガッツリ語る座談会企画。後編では、30代以降の恋愛観や加齢との向き合い方の話に……。

(前編はこちら

»続きを読む

都市伝説! 異能者! 人外! でも、全員“抜けてる”ダメ人間っぽいんだよなぁ――「東京カラス」(宮下裕樹)


「東京カラス」(宮下裕樹)
オカルト・ファンタジー度:★★★½☆
コメディ度:★★★★☆
ヒューマン度:★★★★☆

»続きを読む

蔵書2000冊は多い? 少ない? マンガ賞テーマの今週のこち亀が話題に

26日に発売された週刊少年ジャンプ52号に掲載された「こちら葛飾区亀有公園前派出所」(秋本治)がマンガ読みの間で話題になっている。

»続きを読む

彼氏と彼女、両方の視点で描かれるケンカの顛末は? すれ違ったまま「ふたり」でいる幸福――「喰う寝るふたり 住むふたり」(日暮キノコ)

すれちがいというのは、恋愛劇の基本中の基本だ。好き合っているふたりが、誤解や不理解ですれちがい、やがて互いの真意を知って結びつく。カタルシスに満ちた恋愛劇の王道だ。だが、「喰う寝るふたり 住むふたり」(日暮キノコ)は、その逆をドラマにしている。

»続きを読む

楳図かずお「14歳」完全版、描き下ろしラストエピソード含む完結巻登場。山崎紗也夏は自身の20歳差婚描く(2012/11/26~12/2の新刊)

1週間の注目刊をまとめてチェック。11月最終週となる今週は、年の差婚を描く作品が立て続けに登場する。

»続きを読む

幻の60年代に閉じ込められた、永遠の友情と青春——「坂道のアポロン BONUS TRACK」(小玉ユキ)

「坂道のアポロン」(小玉ユキ)が番外編にあたる「BONUS TRACK」をもって完結を迎えた。60年代の長崎を舞台にジャズと友情、恋を描いた本作は、00年代以降を代表する青春譚のひとつといっていいだろう。しかし、一方で本作は、青春譚としては、やや異色な部分を持っている。

»続きを読む

“怪談になる前”の異形の一瞬――「後遺症ラジオ」(中山昌亮)


「後遺症ラジオ」(中山昌亮)
トラウマ:★★★★½
異形感:★★★★☆
不安感:★★★★½

»続きを読む

ファン支援で制作資金100万円調達! 「トイボ」うめがジョブス描く「スティーブズ」、電書で続編リリース決定

「東京トイボックス」シリーズ、「南国トムソーヤ」などでしられるマンガ家ユニットのうめ氏が、21日、マンガ「スティーブズ」の続編執筆資金をウェブ上で募集。目標であった50万円の資金調達を2時間で達成した。

»続きを読む

以心伝心よりも美しい夫婦関係――「お嫁さんは神様です。」(瀬川藤子)


「お嫁さんは神様です。」(瀬川藤子)
ほのぼの:★★★★½
ラブラブ:★★★★★
女性キャラの力強さ:★★★★½

»続きを読む

いつの間に僕は伊藤理佐で泣くようになったのか?——「おいピータン!!」(伊藤理佐)

一体全体、いつの間に伊藤理佐はこんな作家になったのだろうか? 約3年ぶりの「おいピータン!!」(伊藤理佐)の新刊を読んで涙をこらえながら、電車の中でそんなことを考えていた。

»続きを読む

「うしおととら」新作読み切りに安西信行、片山ユキヲ、井上和郎らが集結?

週刊少年サンデーで「うしおととら」の新作読み切りを発表することを明かした藤田和日郎氏のもとに、歴代アシスタントらが集まっている。

»続きを読む

さらりと加齢を引き受ける、新しいアラサー・アラフォーのバイブル――「君の天井は僕の床」アラサー座談会(前編)

来年2013年にデビュー20周年を迎えるマンガ家・鴨居まさね。そんな彼女の最新シリーズ「君の天井は僕の床」は、40代のデザイナー“トリさん”こと鳥田マリと、彼女と共同でオフィスを構える30代の“ウシちゃん”こと潮田茅子など、アラサー、アラフォーの生活と恋愛を描いている。

»続きを読む

原作と作画が噛み合い始める瞬間――「我妻さんは俺のヨメ」(原作:蔵石ユウ/漫画:西木田景志)


「我妻さんは俺のヨメ」(原作:蔵石ユウ/漫画:西木田景志)
思春期童貞ノリ:★★★★☆
パロディギャグ:★★★½☆
SFヒューマンドラマ:★★★½☆

»続きを読む

巨大番長! 爆裂する金玉! 悪ふざけにしてガチの学園能力バトル――「戦闘破壊学園ダンゲロス」(漫画:横田卓馬/原作:架神恭介)


「戦闘破壊学園ダンゲロス」(漫画:横田卓馬/原作:架神恭介)
悪ふざけパロディ:★★★★★
本格能力バトル:★★★★½
演出力:★★★★½

»続きを読む

24歳、宮大工見習い。先送りし続けたコンプレックスに光を当てる“遅れてきた青春譚”――「かみのすまうところ。」(有永イネ)

大人はしばしば子どもに対して「何にでもなれる」と教える。子どもにはあらゆる可能性があることを、希望として語る言葉だ。しかし、「何にでもなれる」ことは、残酷でもある。“何にでもなれる人”は、年を重ねるとともに“何者なのかわからない人”になるからだ。

»続きを読む

秀良子ら連載の新無料Web誌・やわらかスピリッツ、Jpg&縦スクロールスタイルでオープン

19日12時、小学館の無料Webコミックサイト・やわらかスピリッツがオープンした。

»続きを読む

野中のばらが逝去

18日、4コマ作家として知られる野中のばら氏の逝去が報じられた。

»続きを読む

宮下裕樹、GXでの新作「東京カラス」を刊行開始! 佐原ミズ、岩岡ヒサエ、安永知澄らの新連載作も(2012/11/19~11/25の新刊)

注目作を1週間分まとめてチェック。今週は23日金曜日が祝日のため、22日に新刊が集中している。

»続きを読む

“平坦な戦場”の子どもたちが手にした、かすかな救い——「ワールドゲイズ クリップス」(五十嵐藍)

「平坦な戦場でぼくらが生き延びること」。かつて岡崎京子が「リバーズ・エッジ」という作品で引用したそんな詩の一節は、彼女の作品世界と時代を象徴する言葉のひとつとなり、ぼくらを熱狂させた。

»続きを読む

海外マンガアワードのガイマン賞2012、1位に輝いたのはフランス・B.D.界の巨匠

15日、国内で翻訳された海外マンガを対象にしたアワード・ガイマン賞の結果が発表された。第1位に選ばれたのは「闇の国々」(画:フランソワ・スクイテン/作:ブノワ・ペータース/訳:吉永真一、原正人)。

»続きを読む

恋をすれば生き返れる……ミステリーテイストの“邪道”のラブゲーム――「僕らはみんな死んでいる♪」(きら)


「僕らはみんな死んでいる♪」(きら)
ミステリー度:★★★★☆
ヒューマンドラマ度:★★★★½
“邪道”感:★★★★½

»続きを読む

180cm、ブスだけどモテる異色家政婦の人気シリーズ——「誰そ彼の家政婦さん」(小池田マヤ)


「誰そ彼の家政婦さん」(小池田マヤ)
お料理マンガ度:★★★½☆
男前度:★★★★½
心に染みる度:★★★★½

»続きを読む

永遠の青春と青春の終わりが交錯する世界——「MIX」(あだち充)

「ギャラリーフェイク」(細野不二彦)や「究極超人あ〜る」(ゆうきまさみ)など、伝説的名作が、特別に復活を遂げる企画、「ヒーローズ・カムバック」がさまざまなところで話題を呼んでいるが、今年最大の“復活”といったら、やはり真っ先に上がるのはこの作品だろう。あの「タッチ」から26年たった明青学園を舞台にしたあだち充の新作「MIX」だ。

»続きを読む

恋に潜む業を描き出す淡々とした筆致——「恋スル古事記」(近藤ようこ)


「恋スル古事記」(近藤ようこ)
教養書度:★★★½☆
恋愛度:★★★½☆
人の業:★★★★½

»続きを読む