「ギャラリーフェイク」(細野不二彦)や「究極超人あ〜る」(ゆうきまさみ)など、伝説的名作が、特別に復活を遂げる企画、「ヒーローズ・カムバック」がさまざまなところで話題を呼んでいるが、今年最大の“復活”といったら、やはり真っ先に上がるのはこの作品だろう。あの「タッチ」から26年たった明青学園を舞台にしたあだち充の新作「MIX」だ。
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バカマンガというジャンルが僕は好きだ。一抹の意味すら拒絶するように、もはや使命感に燃えているとしか思えないレベルで、大の大人がひたすらバカであることを追求している姿には、一種に爽やかさすら感じる。だから、当サイトのレビューでは、たびたびこのバカマンガというジャンルに当たる作品を(作者に病院へ行くことをおすすめしつつ)紹介している。
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家族は「〆切のない宿題」に似ている。たいていの人にとって、「家族」は人生で一番最初の日常だ。当たり前のようにそこにあり、自分が幼年期、思春期とどんどん変化していっても、四六時中一緒にいる家族というものの変化には気付きにくい。だから、普段、家族というものについて、改まって考える機会があまりない。
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「痛いんです」(御茶漬海苔)
痛い:
怖い:
ページを開きたくない:
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森高千里のヒット曲に「私がオバさんになっても」という曲がある。30代前後の人なら説明不要の有名曲で、タイトルどおり、「今は若い自分が年を取ってからも今と変わらず愛情を注いでくれるのか?」という歌詞だ。これ、正直いってけっこう怖い問いかけだ。何でもかんでも若いほうがいいとはいわないけど、じゃあ、今相手がお爺ちゃんやお婆ちゃんになったら、誰だって戸惑うだろう。
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「僕のおとうさん」(アキヤマ香)
家族ドラマ要素:
思春期要素:
恋愛要素:
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いくえみ綾といえば、愛猫家の作家として有名で、飼い猫に関するエッセイマンガだけでも複数単行本になっている。そのほかの作品でも柱やあとがきマンガで飼い猫のことを描いていることが多いので、彼女のペットマンガを読んだことがある人は多いだろう。
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10月終わりからしばらくの間、書店はとても幸福な場所になっている。多くの書店で「ゴーグル」(豊田徹也)が、豊田徹也の作品が手に取りやすい場所に積み上げられているはずだからだ。
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今「面白い短編を読みたい」といわれたら、僕はたぶん真っ先に九井諒子の名前を挙げるだろう。「面白い」の意味するところが人によって違うのは承知の上だ。それでも、九井諒子という人の想像力は、絶対に見逃せない。
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「抱かれたい道場」(中川ホメオパシー)は、バカ枠のマンガである。バカ枠、つまり、いい大人が真剣にバカバカしいことをしてやろうと考え抜き、「まじめなメッセージなどビタイチ入り込ませてなるものか」という強靱な意志によって生み出された作品だ。「バカ」がもし化学物質か何かだったら、ろ過して煮詰めてできた結晶は本書の形になっているに違いない。
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今さらいうまでもなく、3.11は明らかにこの国を揺るがし、巨大な変化をもたらす出来事だった。「だった」というよりも、あの日以来、それは現在進行形で続いている。
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さて、問題です。小学生の息子が女の子からプレゼントを貰ったきました。思春期の入り口の、ちょっと微笑ましい感じのモテエピソード、父親としてどんな言葉をかけるでしょう?
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誇張とかでなく、夜中に読んでいて思わず叫びそうになった。奮い立つような気持ちではない。あまりに辛くて、だ。「花咲さんの就活日記」(小野田真央)は、それほどしんどく、僕の心をえぐってきた。
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マジメで優等生。だけど、要領が悪いのか、意外と成績が良くなかったり、報われないタイプというのがいる。読み切り集「藤代さん系。」(湯木のじん)の表題作で主人公を務める藤代さんはそんなタイプだ。
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「絶対生徒会長!! 大熊猫さん」(岡田有希)
癒やし:
男らしさ:
シュール感:
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「ほどほど日記」(みずしな孝之)
ほどほど感:
寝る前に少しずつ読みたい:
老若男女問わず読める:
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入り口から一歩入った室内に、ポツンと置かれたミシンとその主である女性。「繕い裁つ人」(池辺葵)で描かれる南洋裁店の風景は、基本的にたったそれだけだ。そこには寂しいような、それでいて凛としているような、不思議な静寂さが漂っている。
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